まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

上には上が?

2004年08月29日 21時34分00秒 | 日々雑感
帰りに本屋に寄ってトイレに入った。

洋式便座に腰かけ、ふとドアに目をやると荷物かけのところにバッグが。

ここの荷物かけはどういうわけだかやたらと高いところにあり

わたしなどせいいっぱいに手を伸ばさないと届かない。

ちょっと視界からずれるので、出るときに忘れてしまったのだろうか。

それにしても小さくはないバッグだ。

しかも自分でかけたんだろうに。

忘れるか?

人のことは言えないな。

わたしも大きなリュックをバスに忘れて、預かり所に取りに行ったとき呆れられたもの。

そのバッグは20代から30代くらいの人が好みそうな

ちょっと可愛さを残しつつもシンプルなデザイン。

キャンバス生地でしっかりした感じ。

なにやら中にぎっしりと物が詰まっている。

爆弾だったりして、と思いながら用を足しているといきなり

ブーブーブー。

きゃ、なに。

やっぱり爆弾?

どうやらバッグの奥底の携帯らしい。

これは届けてやらねばなるまい。

いそいでトイレを出てバッグを取り(高くて大変だった)

本屋に行き、あの、これトイレに忘れ物みたいです。

「あ~、ありがとうございます」

いい店員だ。自分の物じゃないのに。

名前とか連絡先とか聞かれなくてよかった。

そういうの面倒くさいから。

こういうときってなんか知らん顔したくなるじゃない?

財布を拾って届けてやったら疑われたとかいう話も聞くしさ。

親切をきちんと受け止めない輩がいるから誰も親切したくなくなるのよね。

面倒くさい、煩わしいって。

それはともかく。

この人はわたし並に間抜けだな。

ひょっとしたら傘に気を取られたんじゃないだろうか。

傘を忘れないことに一生懸命でバッグを忘れた。

わたしは2つ以上の荷物を持つとどれかを忘れたり落としたりするので

バスに乗っても手から離さないか、荷物と荷物を結んでしまったりする。

だからきっとこの人もそういう人だ。

そうに違いない。