УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『ぼくのエリ 200歳の少女』

2010-11-28 20:46:41 | 日記
映画『ぼくのエリ 200歳の少女』予告編


今日は、一日中通信制大学の講義を聞いてきました。
ちょいと間に合わなくなってきた感が強くなってきてしまいまして~(汗)
いつも、最初は余裕を持ってスタートするのに段々と追いつかれてしまってねぇ~。
週に一回、三時間くらいの時間を取るのもここ数週出来なかったので、すっかり休み期間に先にやっていた貯金を使い果たした、という感じでございます。
1月には試験があるしね~、で、上手くこれが全部合格すれば卒業です、2回目の(笑)
1回目はビジネス経済専攻で、2回目の今回は人文系でした。
全部で5専攻あるのですが、この全てで卒業すると「グランドスラム達成!!」と、内輪では言われている(笑)
大学院へ進学するという手もあるけど、授業内容がどーも、大学の方がバリエーションが多くて興味を引かれる率が高いので、やはり大学だなぁ~(学歴が欲しい、というわけでもないので)
というわけで、今日は大したネタもないので、数日前に見て来た映画の話を・・・
スウェーデン映画で、「ぼくのエリ200歳の少女」という作品です。
12歳のオスカーは、母子家庭の一人っ子でいじめられているが、母親にもそれを隠し一人孤独に耐えていた。
ある日、オスカーは隣の部屋に越してきたエリという謎めいた少女と出会い・・・
という話。
題名の通り、エリは見かけはオスカーと同じくらいの年の少女ですが、実は200年以上も生きているヴァンパイアの少女。
各地を転々として、人の生血を飲んで生きながらえている・・・
という感じで、まー分類的にはホラーでかなりナマナマしい描写もあり、ヴァンパイアだから血も出ます(笑)
でも、それがどこかうら寂しく、ストイックな美しさをたたえている映画でありました。
スウェーデンの冬で、夜が長く、雪ばかりという景色のせいもあるのかも。
血が流れる部分とかも、かなりレトロ系な雰囲気が漂っていて、映像的な技術的なすごさはないんだけど、絵的というか美的なすごさは十分に感じられます。
内容的にも、ホラーでありながらも、少年少女時代に誰もが感じる孤独感、浮遊感とか、初恋の感覚とか、とても青春的というか。
「ポーの一族」を実写化するなら、こういう雰囲気がいいんじゃないかな~?と言っても、読んだのかなり昔なので正確なところは覚えてないけどね~。
また、アメリカのホラー「MAYメイ」とかにも通じるところがあるなぁ~、って見ている人の方が少ないか、これは。
あるいは、ジブリの「借り暮らしのアリエッティ」とも通じるかも(笑)
その心は、孤独な少年と異形の少女との一時の出逢いの物語~というわけで。
で、映画本編の方ですが、エリ役の少女、ウェーブかかった黒髪の、黒目が大きな少女で、美少女は美少女なんだけど典型的というよりは個性的、という感じかな?
さらに、血が足りない時は老け顔(笑)になってたりしてもいます。
ただ、特筆すべきなのはラストの彼女の表情が、これまた美しいというか凄絶でね~、血まみれだから、とか単純にそんなことじゃなくて。
今まで、200年以上、どーいう成り行きでヴァンパイアになったかは語られていませんが、とりあえず不老不死でいたい、というわけでもないけど死にたくもないので、人間の血をすすり、こっそりとただ生きて来た彼女が、最後に自分の生きている意味、意義を見つけるんですね~。
それを見つけた事で、多分彼女の残りの人生(というかヴァンパイア生)は年月的には縮まってしまうのかもしれませんが、それでも生きる価値を見出し、そのために生きる、それを決意した表情がなんとも凛々しく、美しいのですね~。
ムダに生きるか、信念を持って死ぬか?という感じで。
また、ヴァンパイアに噛まれた人間は、これまたヴァンパイアになってしまう、というお約束があるので、普通に血を吸ってるとちまたにヴァンパイアが増えて、それだけ元祖(?)の自分たちも競争が激しくなったり、また足が付きやすくなる、のを防ぐため、人間の血を吸うときは、逆さ吊りにして頸動脈を切って血抜きをし、その血を利用するんですね~、なので世間的には「猟奇殺人事件」という事になり、ヴァンパイアの仕業とは思われない。
これって、豚とか牛とかのとさつ(←漢字変換が出てきません^_^;)に似てるなぁ~とも。
ヴァンパイアは生きていくために人間の血が必要、だから人間を殺す。
人間も生きていくためには、牛とか豚だけではなく植物も含め他の生命を犠牲にする、という面からみると、人間もヴァンパイアもそれほど差はないんだね~と改めて思ったりもします。
近々、ハリウッドでリメイクだそうです、が、甘ったるい話にはしない事を切望します(笑)
コメント (2)
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