
今日、地域猫だったバニラが他界したそうです・・・
最後までお世話して下さったこまさん、どうもありがとうございました。
今日は、映画を2本見ました。
「シングルマン」と「終着駅-トルストイ最期の旅」です。
映画『シングルマン』予告編
コリン・ファース主演で、監督がトム・フォード、私は全然知らなかったのですが、ファッション界で有名な人なんだそーで。
どうりで(?)画面は、かなりアートしてます。
でも、それが嫌味じゃないというか、なじんでるアートチックというか。
舞台が1960年前半、キューバ危機とかの時代のアメリカ・カルフォルニア(あたり?)で、当時のファッション、光景とかが大衆モダンアート的というか。
しかし、女性のファッションやメイク、まだ男性でもラフな格好はやはり年代を感じるけど、保守的な男性の恰好って今でも当時でも全然変わらんのねぇ・・・
いや、クツの形とかネクタイの幅とか、変わってるのかもしれんが、判りません~。
また、車の内装というかフレームとかが木製なんだよ!!しぶーいっ!!
未知の者への恐怖が、迫害を生む、という構図は残念ながら今でも続いてはいるわけですが・・・
で、大学教授のコリン・ファースは恋人で同居人だった彼を事故で失い、8ヶ月が経過するもまだ傷が癒えず、1日1日、生きていくのが苦痛でたまらない。
ついに、その日、自殺を決意するのだが・・・という感じです。
コリン・ファースがもてもてです(男に、だけど/笑)
「腹8分目」ってよく言いますが、胃袋でも人生でも、「あと、もうちょっとで満足・・・」という直前で幕を引くのが冷静に後から考えてみると、一番「頃あい」と言えるのかもしれないですね~という感じの映画でした。
映像も、かなり褪せた感じでアートです。
だからこそ、時々挟まれるクリアーな場面がより映えるんだよね~。
この間、デカい電化製品やで、最新のデカいTVをいろいろ見ましたが、私的には、「画質がいい」っていうのは実はそれほどあまり魅力に思えなかったりする(笑)
綺麗に、クリアに映る、っていう反面、なんだかギラギラするっていうのか、クリアすぎて安っぽく見えるんだよね~。
ほどほど、で十分、と思うのですがね~。
それより、見る側の集中度の方が、または集中出来る環境の方が重要な気がする。
映画『終着駅 トルストイ最後の旅』予告編
昨年のアカデミー賞にヘレン・ミランとクリストファー・ブラマーがこの映画からノミネートされました。
ロシアの文豪、トルストイの晩年を描いた作品で。
トルストイは若い頃はかなーり、あちこちで女性をブイブイ言わせてたおにーちゃんだったそうですが(笑)晩年は、農奴制改革とか非暴力主義とか、かなり禁欲、菜食主義になり聖人みたいな人になってたそーでして。
その彼を信奉し、彼の思想を実現化しようとする人達、彼らと対立する妻ソフィア、トルストイを挟んでの彼らの争いが、第3者的な立場の秘書の目を通して描かれます。
ソフィアは、世界三大悪妻、として有名で、トルストイとよくケンカになって結果トルストイが家出して結局逃亡先で亡くなったとか、っていう事なんですが、この映画ではかなりソフィアに理解出来るような位置で作られているかな?と思います。
ヘレン・ミレンが演じている、っていうのもあるか?とは思うけど。
ソフィアの視点は、あくまでトルストイは愛する(愛した)夫、妻であり、一人の人間、家族の長であり家族の一人。
自分と夫であるトルストイは、いっしょに家族や家を守るのが重要である、という考え。
また、ジアマッティ演じるトルストイの弟子は、彼は一人の人間の枠を超えた偉大な作家思想家で、彼の思想を現実に広め、それを体現していく事に重要な使命を感じている人。
その間に立つトルストイは・・・
「どーでもいいから、静かにワシはワシの仕事がしたーいっ!!!」というところでしょうか?(笑)
ロシアの郊外の田舎の白樺並木とか、サモワール(ロシア式湯沸かし器)とか、ロシアっぽさ満載で、とてもよかったですね~(笑)