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УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

ロイヤル・アカデミー展

2015-01-18 17:19:00 | 日記
静岡市立美術館で開催されております、ロイヤル・アカデミー展に行ってきました。

  

ロイヤルアカデミーとは、イギリスのジョージ3世時代、の1768年に開かれた、絵画、彫刻、版画、建築、写真家らによって創設された芸術機関だそうで。
ロイヤルの名の通り、王室御用達(?)っていう事で、権威も絶大!!
ロンドン中心部のピカデリーサーカスのとこに、このロイヤルアカデミー所属作品展示美術館がある・・・んだそうですが、うーん、行ったかなぁ?ここ(爆)
私は、過去に二回、合計すると一週間半くらいロンドンにいた事があって、大英博物館とかビクトリア・アルバート博物館とか、テートギャラリーとか、ナショナルギャラリーとか、何故か映像博物館とか、からくり博物館とか、ロンドンダンジョン(爆←イギリス的お化け屋敷)とか、結構行ったは行ったんだけど、ロイヤルアカデミーは記憶がない(爆)
ま、いっか~、という感じでございますな。
ちなみに、ロンドンで一番のお気に入りの場所は、ケンジントン公園でーす。
以前、ダイアナ妃もお住まいのケンジントン宮殿もありますが、なにせ池がいいっ!!
野生の水鳥が沢山来てるし、野生のリスもいるんだよ~!!
芝生広場が山ほどあって、立ち入り自由、昼寝も自由!!という大らかさなんです。
朝に夕に、日参してましたよ。

でもって、アカデミー展。
たぶん、「芸術=欧州大陸=フランス」とかっていう図式が成立していた時代、おらんとこだって負けちゃいないぜっ!!と、イギリスっ子たちが正式に、国家公認の芸術軍団を立ち上げ、芸術新興と、後輩の育成のための施設であったと思います。
授業内容とかもちとあったけど、とにかく最初は石膏モデルとか、過去の本の図とか、有名絵画とかの模写、模写模写!
解剖学とかの分野もかなり重要視されたみたいです。
で、OKが出ると、そこで始めて、生身のモデルを使ったデッサン授業なんかの参加が許される、とかっていうかなり厳格な校風(?)であったようです。
しかし、時代が経過するにつれて、こういう「古典主義」的な考えはもう古い!芸術は爆発だ~っ!!!という新しい潮流も生まれ、アカデミーから決別しかけたりとかっていう流れ・・・
しかし、その反面、だからこそ原点に帰ろう!というルネサンス的流れもだからこそ生まれたり、とか。
なーんか、どっかで以前聞いた事あるような感じだなぁ~と思いましたが、どこの国でも、まぁ芸術に限らずなんでも、こういった古典と革新というのか、その間を振り子のように揺れ動くっていうのはあるんだねぇ、と改めて思いましたね~。
芸術は、芸術だけに、なんか「曲げられない」「妥協できない」っていう意識が強くなるんだろうしね~。
芸術だから、こうでないといかん!みたいな、自分の芸術館みたいなのをある程度確立して、熱く語れるくらいじゃないと「芸術家」とは言えないのかもねぇ・・・と、思ったりしてね~。
欧州(ロシアも含むが)の絵画とか彫刻の流れって、神話伝説を描く→宗教画→肖像画→風景画、的な時代の要求がどこでもほぼ同じく存在するんだねぇ、と思ったりしてね。
その時代、時代に欲される芸術ジャンルの変遷っていうのを、このロンドンのアカデミーでも感じたりしてね。
でもって、このアカデミー、いろいろ苦難(?)を経て、正会員と認められると、自分の名前の後にR.Aと略語をつける事を認められるそうな~、これで箔が付くというか、まぁ、すごい名誉なんでございましょう。
で、そういった作品群が展示されている今回でございますが、まぁ、みんなスゴイなぁ~!!という感じですよ、確かに。
だから、特にこれは!という思い入れがあるだけの作品も無かったかな?とも思う今回でございますが・・・(←オイ)
あと、面白かったのは、大陸の方でその時代に主流となってきた印象派的手法、これが写生、リアル!的なアカデミーの方針とはかなりかけ離れていて、イギリスでも実際に印象派の影響を受けた若い優秀な人材が現れてきた、という時にアカデミーは・・・
彼らを排除するのではなく、受け入れてその融合を図ったっていうところが、案外柔軟だなぁ~と思ったりもしました。
いろいろ所論あったと思うんだけど、これが結果オーライであった、というところも面白い。
イギリスの芸術だけでなく、政治経済、そして庶民の暮らし、その変化に寄り添った作品もあって、芸術とはいえ、至高で孤立した絶対的な存在ではなく、そこは「人間」「その時代を生きている人間」が作ったものなんだねぇ、と改めて感じる点も多かったです。


エントランスホールでは、現代の日本の若手芸術家たちの作品紹介もありました。
いつも、結構「????」という作品が多いのですが(爆)今回は、人体がテーマみたいでした。
確かに、人体自体が芸術の一大テーマだもんねぇ~。


コメント
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