そーいや、昨日東京行った時に、東京で鳴いてるのはミンミンゼミでしたが、静岡ではミンミンゼミあまり鳴いてないです。
今は、クマゼミです。シャーシャーって感じの声。
ミンミンゼミはもう少し遅くなってから鳴く、っていうのが例年の印象。
そういえば、昨日あたりの地元新聞記事で読んだんだけど、静岡のこの時期のセミはクマゼミとアブラゼミが半々、っていうのが今までだったんだけど、昨今はクマゼミの割合が高くなってるそうです。
しかしまぁ、相手はセミだから、短期的に現在の気候が温暖化が・・・っていうよりも七年前あたりがどうだったのか?っていう方に関連があるのかもね。
で、今日はシン・ゴジラ見てきました。
『シン・ゴジラ』予告
私は、ゴジラの一作目はDVDでみて、あとはハリウッドのヤツ(最近版の方ね)を見たくらいなんで、それほどゴジラについて語れるわけではありません。
そーいや、なんかの本で読んだんだけど、アメリカとかで「日本=●●」って語る時に、以前はスシ、ゲイシャ、フジヤア、テンプラ、あたりだったけど、案外「日本=ゴジラ」っていう認識も高いそうです。
ハリウッドの怪物系というか化物系映画とは違うところがマニア受けしてるらしいよ、向こうの。
という感じの私ですが、実に面白かったですね、このゴジラ。
これなら、エヴァの新作遅くなっても許します(爆)
なんつうか、一言で言えば、「庵野監督がエヴァでやりたかったのはこういうのなんだね!」ってよく判るっていうか。
ずーっと脳内に「ヤシマ作戦」のあのテーマ曲(?)あのティンパニの音が響き続けてる感じの映画でしたよ^_^;
日本の、邦画って特に最近は威張ってるわりにはちゃちい、そしてそれを指摘されると制作側が「ハリウッドみたいに金かけられないから無理」みたいに逆ギレしてるような状況ですが、このゴジラは凄い!!
これは、ホントにハリウッドに負けてない!っていうか、日本人的に見るとホントにそれ以上です。
っていうのは、大体大規模な破壊活動が出てくるような映画の場合って、イギリスだったらビックベン、アメリカだったら自由の女神、フランスだったらエッフェル塔、オーストラリアだったらオペラハウス、日本だったら東京タワーとか都庁、みたいな「いかにも」って感じのその国を代表する建物が無残に破壊されるシーンが出てきますな。
今回は、それが日本限定なんだけど有名建物以外にも、普通の東京の街並み、私たちの日常世界があっけなく崩壊していく様の描き方がなんとも恐ろしくも見事。
今回は、東京狙いなんですが、東京湾から玉川遡って上陸、品川区大田区あたりが狙われて破壊されていますが、「あぁあそこっ!!」の身近感が半端ない!っていうか。
思わず、ゴジラの足跡をたどるツアーとかしたくなるくらい、身近なリアルさがあるっていうか。
途中、品川神社避難所にしてたりとかしたけど、あの急階段お年寄りには辛そうじゃのぉ~。
で、一応ジャンル的にはこのゴジラはディザスタームービーとか、パニック映画のジャンルになると思うんだよね。
何か人智を超えた大災害とか、強敵が宇宙から来た、とかそーいうのに襲われる人類!って感じの映画ジャンル。
ハリウッド映画のこういうジャンルの映画って、世界各地の観光名所的な有名ドコロが派手にぶち壊させる迫力映像みたいなマクロな災害と並行して、同時にミクロな人間ドラマが描かれるのが定石です。
大体、親子関係か夫婦関係に亀裂が入っている主人公が、災害の中で家族あるいは恋人とかを助け、絆を再確認して・・・というミクロな人間ドラマ的なパート、この両方が描かれるわけですな。
しかし、このゴジラは見事に人間ドラマっていうか家族恋人ドラマ的エピソードはカット!カット!!って感じ^_^;
あくまで、日本人としてその組織の人として、どうそういう驚異に立ち向かうのか?というのをひたすら描く、プライベートなんぞいらんっ!!って感じね~^_^;
そして、ゴジラ=使徒、なんだなぁ、っていう。
人間以外の、人間以上の生命体。
人間なんぞ、気にもとめない、人間が足元の蟻に気づかないように彼らも人間を気にしない、っていうそういう超越レベルっぽいところとかさ~。
思うに、エヴァで庵野監督が描きたかったのは、別に人類補完計画でも死海文書でもセカンドインパクトでも、選ばれた子供たちでもなく、単にこういう「現在のこの世でわけのわからん滅茶苦茶強い生物みたいなのが来襲してきたら、どう対応するか?」をリアルに描きたかったんだろうなぁ、って事。
エヴァみたいな対抗出来るような切り札が無い現実世界に、もし?っていうの。
多分、エヴァはTV作品だし(もともとは)そうなると、スポンサーとか視聴率とか、そういう関係が多分にあるから、「人を惹きつけ、かつ飽きさせない」ためにわかりやすくしたり、あるいは謎めいた展開を用意したり、としてたけど本当の本来の姿はこっちなんだろうな、と思った次第です。
キャストもすごく多いんだけど、私は市川実日子さん演じるツンデレ系の生物学者さんが良かったなぁ~。
そういえば、前田敦子ちゃん出てたそうなんだけど、全然わかんかった!!
でも、私だけじゃなくて、「シン・ゴジラ」「前田敦子」で検索しようと思ったら、予想検索項目に「シン・ゴジラ 前田敦子 どこに?」とかって真っ先にできてたからきっと皆そう思ったんだろう~。
で、以下ネタバレが少々入ります。
第一形態のゴジラ、びっくりしました!
まるで両生類!
ハリウッド版みたいに、別の怪獣が現れてそれをゴジラが倒すのか?とかって勝手に予想してしまいましたが(爆)
しかし、あれ、なんかずーしーほっきーに似てるっ!!!(爆)
か、かわいいじゃんかっ!!と、真っ先に思った私。
あの目のうつろ具合とかさ~
ほら、こーいう四つん這い状態の時の足とかさ~、しっぽ無いけど。
でも、わりとすぐに普通の(?)ゴジラに進化してしまうんだがな。
で、ゴジラの足止めに新幹線とか山手線とか京浜東北線とかぶつけまくってるのにも思わす「すげーっ!!」と思ったよ。
そして、日本の働く車大集合!!的なところにも感動しちゃったし、最後、おぉ私は昨日行ったよ東京駅!!yという感じで感慨深い映でございました。
単に怪獣映画ではばく、日本人であれば特にゴジラを何かの象徴として観る事になると思います。
それは、大震災かもしれないし、原爆かもしれないし、原発かもしれないし・・・
と、かなり深く考えれば深いし、主人公が一人ではなく多数の人々っていうのも面白いし、その点もハリウッド的なヒーローモノとは大きく違うし、会議の動かなさ、無意味とは思ってもやらないと進まないとか、いろいろ暗に秘めたモノを感じるところが多いと思いますよ~。