没後150年坂本龍馬展に静岡市美術館に行ってきました。
ということは、江戸時代終わって明治にいたる間くらいの時期から150年経過したって事ですか。
長いような短いような??って感じですねぇ。
一応題名は龍馬になってますが、展示内容は幕末の日本的な展示だったなぁ、もちろん龍馬が絵を描いてたわけじゃないし。
美術館というよりは博物館的な内容でしたが、そういうのを美術館でやるっていうのも面白いよね。
いや、かえって博物館よりも美術館の方が短期でいろいろ展示内容を変えられる流動性があるから、いわゆる絵とか彫刻とかデザインだけでなく、こういった歴史文化的な展示も出来るのか~、とも思いました。
私は、わりと旅先で地元の博物館に寄るんだけど、郷土博物館的なところ。
そうすると、だいたいその地域の地理的風土的、気候的な特徴から歴史とか、いろいろ文化的なモノ、あるいは生物学的なこともわかったりして、そうなるとよりその街を歩くのが面白くなるんですよね~。
で、静岡市って実はそういう施設がナイのだ・・・
今川義元が政治的基盤を作り、徳川家康が最後に過ごした土地、最期の将軍・徳川慶喜も静岡で暮らした、という歴史的にはネタがありそうだし、なにより富士山あるしっ!!とかと歴史的にも自然史的にもいろいろありそうなのに、そういうのを外から来た人にトータルで知らせる博物館的な施設がないんだよねぇ。
まぁ、バラバラではあるっていえばあるけどさ。
と、関係ない事を思ったりもしました。
で、坂本龍馬はかなり歴史に名を残した人物の中でも人気が高いし、きっと「尊敬する人物は?」とかって質問に「坂本龍馬」って答える人も少なくないんじゃないかな?
多分・・・
男が憧れる男の中の漢っ!!って感じでさ。
とかと書きつつも、私の龍馬に対する意識も知識もそれほど高くはない^_^;
土佐を脱藩してなんだかんだで薩長同盟を結ばせて、その後暗殺された、くらいかなぁ~。
今回、展示を見ていくとそういった私のような超初心者にもわかるように、歴史的説明をくわえながら当時の龍馬のたどった道、日本のたどった道をわかりやすく解説してくれていました。
今回の目玉(?)は、やはり龍馬直筆の書簡の数々でしょうねぇ。
龍馬は結構筆まめだったようで、家族とか特にお姉さんあての手紙が多いらしくて、そこに「これからの日本はうんたらかんたら」的な話ばかりじゃなくて、世間話とか自慢だったり甘えだったり、と「人間的」な人っぽい手紙が沢山ありました。
と、言っても全然読めません^_^;;
崩しが多いっていうか、本格的なお約束的崩しじゃなくて、いわゆる「知ってる人じゃないと読めない字」って感じの字でねぇ~。
で、昨日も書いたけど、字の大きさとかバランス結構適当だし、書き始めの位置とか文章も曲がってたりとか、ほーんとフリーダム!!!でございますよ。
紙節約のためか、裏表両方に書いてたりとかさ。
今回は龍馬と題名はあるけど、それほど官軍側に偏った感じじゃなくて、幕軍の方の資料とかも結構あったりしてね。
しかし、これが150年、約1.5世紀前の話か・・・
遠い昔の歴史の話とみるか、なんかついちょっと前の話ってみるか・・・
っていうのは、個人的に先日まで生物史とか勉強してて、古生代だ中生代だ、白亜紀だカンブレア期大爆発だっ!!とか超スパンの長い知識を詰め込んでたから、よけいにそう思うのかもねぇ~
黒船が来た当時の錦絵とか、巻物とかもなかなか今でも通じる的なところもあるし、そもそも絵だけじゃなくて写真もばっちりそこそこ残ってる時代だもんねぇ、すでに・・・
しかし、坂本龍馬が土佐で生まれて江戸に来て、九州に新婚旅行に行って(日本で一番最初に新婚旅行に行ったのは龍馬である、っていう話があるそうな)福井にも行って、もちろん最期の地は京都だし、とかあるけど、下田については一言に触れられてなかったよっ!!!
あんだけ龍馬推ししてたのにねぇ、下田!同じ静岡県なのにねぇ、下田!!気の毒に・・・
でも、その150年前の彼らが日本を動かした結果が、現在の我々の生きる日本の土台になったのだ、と思うと、歴史の重みっていうかリアルさを感じましたねぇ・・・
それぞれの主義、主張の対立で、殺す、殺されたが日常茶飯事(?)だったのが150年前かぁ・・・と思うと、いやぁ現代でよかったよとつくづく思いましたね。
今から150年後の未来の美術館か博物館で、いまの私たちの時代がこうやって展示される日もあるのかな?
いや、もうその時代はリアルに美術館とかはなくて、全部電子資料となっててそれを閲覧する、っていう事になってたりしてねぇ~。