УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

大展示室展

2022-04-16 00:00:00 | 日記
静岡県立美術館、しばらく改装中で閉館してましたがぼちぼち再稼働するらしい。
でその第一弾、というか、プレオープン企画みたいな的にこんなのやってました。


展示室、そのものを展示しちゃおう!的な企画。
美術館の裏側、見せちゃいます!って感じかな?

天井の造りも、解説付きで。
火災の場合の消火設備もありますが、火を消せばいい、だけじゃなくて作品を傷めずに火を消す、ための工夫があるそうで、あーそう言えばクリストファー・ノーランの『インセプション』にそんなシーンあったなあ。

普段展示室の片隅に控えている、アレが今回は主役に!
こちらは湿度計なんだが・・

わかりますか?人間の髪の毛が使われてるんです。
デジタルのももちろんあるが、昔ながらのアナログのも使われてるんですねー。

こんなのも今回は主役扱い!
言ってみれば、ゴ○ブリホイホイ的な物!

作品の移送グッズなんかも。

クロネコさんなんですね!
美術品は振動が少ない特殊な仕組みの移送車を使うらしい。

梱包や展示のための小物。
2,3年前に、博物館の資料保存論の講座を取ったんだが、あーアレアレ!って感じです。


照明の比較コーナー。
現代美術などだと、作家さんからの指定もあるらしい。
右側が昔的なライト、左がLEDだそうな。
LEDの方が明るい、だけじゃなくてくっきり見える感じかな〜?



照明の当て方により、生じる影もかわる、その実験ができる展示。



こちらもケース内で照明方法変える事で、印象や注目させたいとことかを誘導したりもできる。

絵の裏側から光が当てられているように見えるけど、実は天井からギリギリ範囲で制御して当ててる照明方法。
展示室の片隅に待機している係の方、この美術館ではミューズスタッフ、と呼んでるそうです。

その椅子の下にはこんなグッズが!

今回の展示は、そのミューズスタッフ視点から見た、って感じの取り上げ方。
美術館で企画や展示の実際を担うのは学芸員、かと思うが、実際見に行く客側からすると一番接する機会が多いのがミューズスタッフであるわけで、ミューズスタッフは学芸員さんたちと我々の間を繋ぐような役目もあるわけで。
こんなミューズスタッフの裏話的なパネルもいくつかありました。

で、




こちらがその『ハラハラ作品』
なるほど、なんか「つい触りたくなる」感じだよねー。

県美は初期計画では、駿府城公園内に作る予定だったが、いろいろ遺跡出てきたんで計画変更されて現在の地になったわけだが、その最初の計画図とか

模型とか



普段じゃ見る機会のない設計図とか。

ロダン館で、作品の配置を決めるためのミニチュア模型とか。

普段見ている物、当たり前にそこにあるようにスルーしてるけど、いわば氷山の一角のようにそこに至るまでにはいろいろな手間隙工夫や人々の努力や叡智、プロフェッショナルな裏側の力があるんだなーと改めて思った次第です。


コメント (2)
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