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雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

静岡に眠る弥生時代の開拓者

2023-03-13 09:36:37 | 土偶・縄文・考古学

献血行って、噂のこれ、いただきました!

昨日は登呂遺跡に行きました。
今の特別展は、

静岡に眠る弥生時代の開拓者
って展示で。
以前から、登呂遺跡でお墓の話ってないなー、って思ってて。
縄文系の遺跡だと、墓跡や埋葬跡なんかの話は珍しくないのに、いや日本だけじゃなくエジプトでもインカでも『死者』に関する事が=遺跡としてかなりウエイト占めている、残されやすいもんだし。
こういう埋葬、葬儀に関する事って、当時の人々の人生観つうか精神世界含めた世界の捉え方が現れる面もあるし。
で、聞いてみたところ、登呂遺跡では墓らしきものは見つからず。
近くの遺跡跡にはある事から、登呂遺跡はどちらかと言うと生活する村というよりみんな通ってきて共同で稲作してた場所じゃないのか?って話でしたが、今回はその埋葬の話でした。

これが今回メインで展示されてる、有東地区の遺跡から出土した弥生中期の木棺。
この中に遺体を入れて埋葬した?って事だがかなり狭くて小さい。
長さ130cmくらいで、今なら子供サイズだな。
中には歯の一部が残っていたそうだ。
多分、権力者関係なんだろう。
縄文時代の埋葬って屈曲姿勢(丸まった胎児みたいな姿勢)での埋葬、ってイメージだが。

今回は登呂遺跡や静岡関係だけじゃなくて、広く全国の弥生時代の埋葬は・・的な感じが多かったが、弥生中期には一旦埋葬して白骨化してから掘り出して骨をこういう壺に収めて、決まった場所に埋める方法が多かったようで。
クジラとかの骨格標本作るのと同じ、というか今の埋葬は火葬で骨だけにして骨壷に収めその後墓地に、だから骨化する方法に違いはあれどプロセス的には現在とも通じてるかも。
で、その骨を納める壺がかなり模様が入ってて縄文風なんですよ。
常設展に展示されてる煮炊きや食器や食物の保存みたいに使われていた弥生式土器に比べると模様が多い。



↑ 常設展より
って事は、やはり埋葬とか弔いに関する事は、日常生活よりも昔からの習慣やしきたりが残されやすい、って事なんだろうねー。

で、番外的に


鳥取の弥生遺跡展示が出張してて、

動物の絵が刻まれた木製品!
Topのもこの展示で、サメらしい!

登呂遺跡だと、狩猟採取よりも稲作文化発展視点での展示が多いが、もちろん並行して食物確保してたんだろうからねー。
違った地域と比べてみるのも面白いねー。


なんと脳みその一部が残ってる!
武器で受けた傷が残る骨とかもある。

弥生人を想像復元して、
観光大使に任命したらしいぞ。
鳥取は弥生王国を目指しとるらしいぞ!
弥生って、縄文と古墳の間で地味な印象もありましたが、これから巻き返しなるか?
コメント
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