新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月22日 その2 YM氏と懇談した:

2020-10-22 10:35:46 | コラム
久しぶりのYM氏との懇談:

昨21日は今流行りの「リモート」(電話会談)だったが、YM氏と語り合った。彼は未だにPCは言うに及ばす携帯電話すら持っていない。これは彼がPCを使えないからではなく、彼は嘗てはIBMにも勧誘されたほどこの分野には強いのだ。彼は未だにほとんどマスクを着用することなくあちこちと旅行にも出掛けているが、十分に注意していれば感染は防げると言ったような主義を貫いている。だからと言うか何と言うか、直接に語り合うのは少し怖い気がする。

先ず話題に上ったのがというかこちらから敢えて語りかけたのは、私が12日に藤沢の施設まで会いに行って来た弟の病状である。彼は弟とも親しい間柄で往年は共にゴルフを楽しんでいたし、見舞いにも行ってくれていた。彼は寧ろ「大動脈瘤乖離を切り抜けて2年間も頭脳明晰で存命だと言うことは、余程強靱な体力があったいう事しか考えられない」と語っていた。現実には余り長く語り合える話題ではなかったので、来年の2~3月になり、少しはウイルスが収まれば、また八ヶ岳に静養に行こうという話に切り替えた。

彼は珍しく国内政治の話題を採り上げて、菅内閣の意向か国会対策の手法か知らないが、総理大臣就任後に国会を1ヶ月以上開催していないのはおかしい。菅首相は一刻も早く所信表明をすべきだったと批判した。その代わりなのか、携帯電話料金の引き下げ要求、地方銀行の整理統合、デイジタル庁の設置、避妊治療の保険適用等々は悪い政策ではないが、YM氏は「それが一国の総理大臣の壮大なる政見の表明であるとは思えない。期待したいのは国家としての大方針の表明である」と言う。

私も尤もだとは思う。私は菅義偉という方は「ロールシャッハテスト」の最も簡単に見えやすいような案件から取りかかる型であり、それらから先ず処理していこうとされていると思うのだと、あらためて語ったおいた。

矢張り、アメリカ大統領選挙は話題になった。彼はトランプ大統領が候補になって時点から、彼の周囲にいる人に、即ちスタンフォード大学、プリンストン大学、ペンシルベイニア大学等の経済学等の教授たちだが、トランプ支持者は1人もいないと言ってきた。その傾向は今でも全く変わっていないと言う。私の味方と考え方も全く同じだが、彼はトランプ大統領はそういう知的というか支配階層の支持を獲得しようとは全く意図していないので、そのような選挙キャンペーンになり、バイデン氏を貶める演説をするのだと見ていた。

YM氏はトランプ支持派は「バイデンになれば大増税で、アメリカは一大危機に陥る」と言うもの間違いである。即ち、トランプ大統領の政策で法人税を25%に引き下げたので好況となったのは確かだ。そのお陰で大企業は大いなる利益を挙げた。バイデンが言っているのはその中から返して貰おうと言うこと。現に、バイデン氏は年収40万ドル以下の層には増税はしないと言っている。私が知る限りでは、40万ドルなどという年俸がある人がアメリカに何%いるかと言うこと。これでも増税になるのかなという説を採りたい気がする。

更にYM氏が指摘していたことはトランプ候補は政権が交替する前に準備しておくべき“transition team”が整っていなかった為に、未だに多くの官庁の幹部で大統領指名指名により就任する重要なポジションに空席が残っていて、4年間もオバマ時代のままの者もいる。今回も再選を目指す以上、transition teamではないにもせよ、その辺りの態勢を十分に整えて、補佐官等を次から次へと入れ替えることがないような準備をしてあるのかと疑っていた。

だが、そのように語るYM氏もトランプ大統領とバイデン候補の何れが勝つのかは現時点でも見通せないと言うのだ。矢張り、「トランプでなければ他の誰でも良い」という声があるので、バイデンという選択をする人がどれほどいるのかだろう。YM氏は「バイデン氏はトランプ大統領が口を極めて貶すほど悪くはないが、それほど優れている訳でもない」と見ていた。


イスラム横町ではマスクが¥399になっていた

2020-10-22 09:19:41 | コラム
10月21日は多忙だった:

この日限りで再び雨降りになるとの予報を信じて、堪っていた課題を片付けようとばかりに外出した。先ずはあちこちと調子が狂ってきたので、掛かりつけのクリックに9時25分に到着。先客が1人だったので、一安心かと思ったが以外にも長い待ち時間。当方の悩みその1は数年前に襲われたのと同じ左肩の痛みで思うよう手も腕が上げられなくなったこと。恐らく50→80肩だと思っていたが、その通りという診断で先ずはブロック注射。ここに3週間以上も来ていなかったのは異例の長期間で、その間に諸々の私的な事情があって疲労していたので体調回復注射もして頂いて退散。

幸運だった事は長時間待たされた為に、往路と同様に1時間に1本しかないバスに間に合い2回もシルバーパスを使えたという点。新型コロナウイルスの悪影響で外出を控えている為にその機会が減ったので、2万円も投じているシルバーパスを利用できる機会は有り難いのだ。11時前に一旦帰宅して一休みの後に、家内の為に大久保通りのパリミキに補聴器の電池購入に出掛ける。この店舗は大久保通りのKoreatownの入り口とも言える場所にあるが、相変わらずの若者の人出に半ば呆れた。若い女性が何とかドッグを歩きながら食べているの様は醜態だと分からないのか。

帰路に気が付いたのが、このところ50枚入りのマスクの箱を山のように積み上げているイスラム横町では、¥400でも在庫を裁ききれなかったようで、言わばアメリカ式に¥399という札をぶら下げるようになっていた事。勿論他にも¥500や700等もあるが、彼等は大分苦心惨憺しているようだ。近寄ってみようとも思わなかったが、箱には日本語が表示されているという事は、中国製かと疑いたくなった。だが、悪くすれば間もなくインフルエンザの季節が巡ってくるので、¥399は売れるかも知れない。直ぐ近所の薬局で90枚入りで¥900の国産の高級品が店頭に出ていた。

そこで気が付けば12時近かったので、半年ほど前に出来たホテルの東南アジア風のレストランに入った。ここにはテラスまで用意されているのだが、このような僻地で流行るかと危惧していた。しかし、それは寧ろ杞憂で我々の後から続々と多くの女性が1人で来店していた。どうやら東南アジア風の味とBoseのスピーカーから低音で流れる格好良いジャズ(USENらしいが)も魅力になっているかのようだ。家内はナシゴレンを注文していたが、これなどはかなり現地に近い味だと思う。

帰宅は午後1時過ぎだったと思う。それからまた休憩が必要だった超後期高齢者は、2時半頃から漸くブログの毎日更新に取りかかった次第だった。ここ暫くの間は英語でのEmailの発進が増えたが、W社を離れて26年も経てばその表現力の低下には悲しい思いがしている。送信した後で読み返して「何でこうは書けなかったのか」と慚愧の念に囚われては落ち込んでいる。ではあっても、現状以上の老化の防止策にでもなればと、励んでいるのだ。なーに、次回には少しは上手く書けるさ。


トランプ大統領は再選を果たせるのか

2020-10-21 15:08:43 | コラム
トランプ大統領が危機に瀕しているとの報道:

近頃めっきり記憶力が危なくなってきて何処のテレビ局が取り上げたか失念したが、「トランプ大統領は何が何でも再選を果たさねばならないので、形振り構わすバイデン候補を罵倒し、ファウチ博士をも非難している。その理由は10億ドルの負債とNY Timesが採り上げた脱税問題である」と報じていたので、民主党支持であるワシントン州の共和党支持者たちに「これは真実か」と照会してみた。

いくつかの返信を要約すればそのような事態ではあるようで、「共和党支持者たちの中でもトランプ離れの傾向は出ているようだ。だが、未だバイデンの勝利と決まった訳ではない」という辺りになるようだ。

先ほども“ひるおび”でも採り上げていたが「トランプ大統領が消毒液がウイルスを退治するから注射してみれば」などと発言された例もあるように、嘘というか虚言を弄しているのには飽き飽きした。「それもこれも再選の為には手段を選ばない」という点があるとワシントン州の知人たち言う。更に「トランプ大統領が再選されなかったとしても逮捕されることはあるまいが、告発はされるかも知れない。現在のようなトランプ大統領の選挙キャンペーンの手法では、バイデン支持に回る者が増えるのは事実だろう」との見方をしていた。中にはハッキリとバイデン支持という人もいた

私はトランプ大統領には40%と言われている岩盤の支持層があるので、その層を確保した上で浮動票(swing voteとか言うようだ)をなるべく多く獲っておこうと懸命の努力をしているのかと見ている。だが、我が国に中でも「流れはバイデン候補に傾きつつある」という見方があるようだ。だが事態は英語では“Who knows?”(=誰にも分からない)という表現があるように、何れの候補の勝利かを断定することは避けておこうと考えている。何だか何かを恐れているような曖昧な表現になってしまった。


10月20日 その2 瀬戸大也の問題

2020-10-20 15:10:59 | コラム
如何なる点が問題なのか:

「週刊誌はオリンピックで優勝できそうな(私は「金メダル」という表現が好みではない)選手をあそこまで叩きのめして、何が楽しいのか」という意見もあると聞いた。マスコミが最も好む話題である「金メダル」の候補を潰しにかかっては、オウンゴールのようなものではないかと、あのスクープに対して批判的な人もいるということだ。私は彼等は余程確かな情報を得て追いかけていたのだろうが、瀬戸にはそういう事態があるとまで注意していなかった点が甘いと言えるのかも知れない。既に渡部建が同様なことでやられていたとは知らなかったのだろうか。そこにも問題があると思う。

私は瀬戸大也の何処か箍が外れたような緩みっぱなしの表情には、何となく渡部建に似たような感があるとは思っていたが、まさかあそこまでの不品行をしているとは想像もしていなかった。マスコミはあの女誑しの行為を「不倫」と形容するが、私は単なる不品行なのだと思っている。だが、私にはあそこまで徹底的に叩いてしまえば、12月末までの活動停止と言っても、それほどの期間を練習も出来ずに過ごしていれば、精神的な打撃も大きかっただろうから、来年7月のオリンピックまでに立ち直れるか否かは、大いなる問題点だと思っている。

私は決して瀬戸大也(親御さんは「大也」は文字通りダイヤモンドの輝きを思って命名したというのを聞いた気もするが)の肩を持つ訳ではないが、個人的な不品行を基にして運動選手をあそこまで叩き潰すのが果たして適切なのかとも思うことがある。先日、私は故三原修監督が「グラウンドで十分仕事をしてくれれば、場外の行動は問わない」と言われたとの例を挙げたが、瀬戸がやったことはスポンサーの期待を裏切ったことでもあるし、罰せられるのは当然かも知れない。だが、金の卵を潰すまでのことが適切かどうかは、私には判断出来ない。

TBSの「ひるおび」では女性のお笑いタレントが「彼に驕りがあって不倫をしたのか」と問いかけていたが、確かに逆上せ上がっていた面もあったのかも知れない。だが、実際にはあれが彼の性癖なのかも知れないとも思える。そうだったならば、どれほど反省しても容易に矯正できないのではないかと考えられる。そういう問題ではないのかなと見ている。私には瀬戸大也が今後自分自身を反省して矯正できるか否かの問題だと思えるのだ。もしかして、マスコミの「金メダル好き」に踊らされたのではないかという気もする問題だ。



日本学術会議の問題

2020-10-20 10:00:48 | コラム
菅首相が如何に裁いて行かれるのか:

昨19日には「報道1930」も「Prime News」も共にこの問題を採り上げて、後者には実際に外された教授も登場されるというので、如何なる展開になるのかと大いなる興味と関心を持って見ていた。いや、聞いていたという方が正確かも知れない。結果としては双方共に譲らず、何らの結論も出していなかったと思う。だが、菅内閣はこの件を採り上げた以上、この件で26日からの国会では学術会議側に肩入れしているマスコミの援軍を活かして、野党が攻め立てる(責め立てる?)だろう事は間違いないと思う。

両方の局での議論はかなり白熱していたし、特に珍しく(?)TBSに登場した橋下徹氏が弁護士と言うよりも市井の一般人的な感覚で攻め立てても、元副会長の先生は一切譲歩しなかったのも興味深い点だった。Prime Newsでも議論の進み方は同じで、学会を支持しない側から見れば何を言っても「糠に釘」というか「暖簾に腕押し」という感じで、議論は空回りしていただけだった。

両方を聞き終わった22時前には些か疲労感を覚えたほど、かなり緊張感を強いられる議論が展開されていた。私流の見解を述べれば「有学者論に負けず」だったとなる。この表現は勿論古くからの言い慣わしである「無学者論に負けず」のもじりだ。即ち、学術会議側は自己の主張を一切曲げずに相手側の細かい論旨の乱れというか、微細な欠陥と思わせる点を衝いて反論するのだった。換言すれば、如何なる指摘に対しても一切認めることなく、学術会議側の正当性と菅内閣の違法性を追求し理由を言えと主張するのだから、勝負がつく訳がないというか結論には至らなかった。

学術会議側もマスコミも「学問の自由を侵害する」と主張するのだが、これまでに櫻井よしこさんが週刊新潮で指摘されていたこととか、産経新聞などの論調を見ると「左傾というか中国寄りの姿勢」に問題があると見ての任命拒否のように見える。だが、既に指摘したことで、もしも左傾というか「中国寄り」というか「中国との交流」を問題としての拒否であると首相が明言されれば、中国からの反発はあるだろう。また、左傾が怪しからんと決めつければ、それこそ学問と思想・信条の自由の侵害と反発されてしまう気がする。

私は学術会議側は菅内閣の拒否の理由は先刻ご承知であり、「そういうのが理由であれば公開の場で言って見ろ。言える訳がないだろう」と高を括っているのではないかと疑っている。マスコミ側にしても同じ事で、何もかも承知していながら如何にも知らん振りをして採り上げて報道しているのだと見ている。その辺りが報道1930で元副会長先生が冷笑するような口調で橋下氏に「貴方は学術会議が何であるかご承知か」と突っ込んで、橋下氏が「知りませんが、貴方は政治が何であるかご承知か」と切り返されて「知らない」と渋面で答えた遣り取りに出ていたのが印象的だった。

私はこの辺りで「無学者論に負けず」じゃなかった「有学者論に負けず」だなと感じ始めたのだった。何れにせよ、ここから先は「菅首相は有学者とマスコミの連合軍との論戦を如何に裁ききられるか」にかかってくるのかと思っている。問題は相手は枝野や斉藤某女や小池某などよりは遙かに頭脳明晰で、堅固に理論武装している頑ななで「世間知らず」の相手だと見ているのだが。