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行き詰まり状態に陥った6カ国協議

2008-02-04 | ラジオ
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が、行き詰まり状態に陥っているにも関
わらず、参加国の代表らによる会談や様々なレベルでの意見交換は継続さ
れている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
北朝鮮の金正日総書記は最近、中国共産党の王家瑞対外連絡部長と会
談を行なった中で、北朝鮮が今後も6カ国協議の進展を目指し、またすでに
達成された様々な合意を遂行していく意向である事を確認している。

また金正日総書記は現在生じている複雑な問題は一時的なものであり、克
服することは可能であると述べている。
こうした発言は北朝鮮の核問題に関する対話に、はっきりとして停滞が見ら
れる中で行なわれた。AX

北朝鮮の核問題をめぐる現在の状況に付いては、最近日本政府と協議を行
なうため東京入りした、ロシアのロシュコフ外務次官もこれを認める発言を行
なっている。
ロシュコフ外務次官によると6カ国協議の次の話し合いが、いつどの様なレベ
ルで行なわれるのかはハッキリしていないという、
ロシュコフ外務次官はこれに付いて、それが明確になるまでには1ヶ月或いは
2ヶ月という時間を要する可能性も在ると述べている。

いずれにしても今後、北朝鮮の核廃棄に向けたプロセスは非常に複雑なもの
になっていくだろう。
何故なら北朝鮮は全ての核プログラムを廃棄するつもりがないことを明確に示
しているからだ。
北朝鮮の核問題はめぐる6カ国協議は、北朝鮮の核プログラムの内容に関する
問題における、北朝鮮とアメリカのアプローチの相違と、アメリカが北朝鮮をテロ
支援国家リストから除外するという、自らの義務をなかなか遂行しないことから、
現在事実上、行き詰まり状態となっている。

一方ロシュコフ外務次官は、ロシアは北朝鮮にウラン濃縮プログラムが存在する
と言う情報を入手しておらず、その内容に付いても何も確認出来ていないと述べ
ている。
これに付いてはアメリカも明確な証拠を提出していない。
北朝鮮がシリアに核関連物資を持ち込んだとの疑惑に付いても、アメリカには如
何なる証拠も無い。
これに関連してロシュコフ外務次官は、こうした問題に注意が集中されていること
から、6カ国協議は行き詰まり状態になったと指摘している。

こうしたなか北朝鮮で実施されるアメリカ国務省のソン・キムン朝鮮部長と、北朝
鮮政府代表者との会談には幾らかの期待が寄せられている。
ソン・キムン朝鮮部長は今回の協議の中で、6カ国協議を活発化させていくための
一連の問題に付いて話し合うことになっている。

朝鮮半島「核」外交―北朝鮮の戦術と経済力
(講談社現代新書)


重村 智計
講談社


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今回担当した女性アナウンサーは、大変ハッキリとした発音で聴きやすい

2月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル




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