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ニューヨークの商品取引所で原油価格が最高値を記録したことに関連して

2008-02-24 | ラジオ
18日ニューヨークの商品取引所で、1バレル100ドルを超えて原油価格の新記
録が誕生した。
この数字はこれまでの取引高よりも4.5ドル以上高いものだ。
原油取引高の今回の最高値更新は、アメリカ経済が落ち込むか生じたと言う
特徴を持っている。
これまでアメリカ経済が落ち込んでいることから、原油の需要が減り、それによ
って原油価格も下がるものと予想されていた。
しかし、あべこべに価格は高騰した。
専門家達は、どうしてそうなったかに付いて、一つひとつの要因は大きなもので
はないが、そうした要因が全体として、価格の形成に影響を与えたと説明してい
る。
AX
原油価格高騰の主な原因の一つは何といっても、原油が不足するのではないか
という懸念だ。石油を大量に供給している一連の国々は、現在困難に直面した
原油市場で、独立した路線を取ろうとしたりしている。
具体的に国の名前を挙げると、アフリカ・ナイジェリアの国内情勢は不安定ですし
イランは独自の原油取引所を開くようだし、南米ベネズエラとアメリカの間では紛
争が生じている。
ベネズエラとアメリカの紛争に付いて言えば、その主なものはアメリカのエクソン
モービル社とベネズエラのペトロレオス・デ・ベネズエラ社のもので、エクソンモー
ビル社はベネズエラの会社に対して訴訟を起こしている。
この訴訟は負ければベネズエラにとって、何十億ドルもの口座を凍結されてしま
う恐れのあるもので、一方エクソンモービルにとってはベネズエラ産の原油の供
給を停止或いは削減しなければならなくなる。

これに付いてロシア・ラテンアメリカ研究所のヤコブレフ氏は、ロシアの声からの
インタビューに対し次のように答えている。
「生じたことはアメリカ・ベネズエラ二国間関係の緊張が、エスカレートしていった
後、その当然の危険として残ったことだ。
世界市場での原油価格の高騰は、その直接的な結果である。
恐らくそうした傾向は、まだ続くだろう」
ロシア・ラテンアメリカ研究所のヤコブレフ氏は、このように述べている。

しかし石油価格の高騰に影響を与えた肝心なことは、OPEC石油輸出機構の行
動に関し明瞭さが無いこと、この点ではないかと思われる。
OPECがアメリカ経済や世界経済の落ち込みに反応するのを、余儀なくさせられ
ているということに付いて、これには疑う余地はないだろう。
産油国はドルの下落によって受けた、損失の穴埋めを乱すことになると思われる。

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ジョン・J・マーフィー
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2月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル