1010 Radio

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最近の露日関係に付いて

2008-02-29 | ラジオ
北海道の洞爺湖で開かれるG8サミットの議事日程に付いて、日本政府はこの
会談では北方領土問題を取り上げない意向を明らかにしている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
日本政府はG8サミットの議事日程に、北方領土を含めないとの立場を北方領
土返還を求める活動家達に伝えた。
これより先、沖縄・北方対策を担当する岸田内閣府特命大臣は、洞爺湖サミット
でロシアと日本の国境線画定問題を解決するための話し合いを行なとの提案を
行なっていた。
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一方これを受けてロシア外務省は日本外務省に対し、二国間問題を国際問題と
して取り上げるのは、非建設的であるとの見方を伝えていた。
ロシアはこの問題をG8サミットで取り上げることは、問題解決の為の実務的な雰
囲気を作り出すのを促進するものではないとの考えだ。

一方、根室市の長谷川市長が最近明らかにしたところによると、北海道の住民
達は、G8サミットの開催期間、北方領土の返還をめぐって集会やデモを行なう予
定は無い。
長谷川市長は、ロシアと日本は領土問題をめぐって真剣で落ち着いた話し合い
を行なわなければならない、との立場に基づくべきだとの考えを示している。
長谷川市長はさらにG8サミットは、重要な国際問題をめぐる話し合いを行なうた
めものであり、我々は状況を緊迫化させるつもりはないと述べている。

これより前、日本外務省はG8サミットは、二国間問題に付いて協議する場ではな
いとの認識を示しており、福田総理大臣は北方領土問題に付いてはG8サミットの
枠外で、ロシアの新大統領との二者協議の中で取り上げたいと意向を示していた。
一方2月7日、ロシア大統領府はロシアと日本の双方は、懸案となっている問題を
含めた様々な問題に付いて、定期的に話し合っていることを明らかにし、ロシアと
日本の間に横たわる係争問題は、全面的な両国関係の発展の障壁となるべきで
はないとの見方を表わしていた。

ロシアと日本の関係は大きく発展している。例えば昨年ロシアと日本の貿易取引高
は、およそ60%拡大した。
また日本からロシアへの投資活動も活発化し、自動車最大手のトヨタ、日産、三菱
に続いてロシア市場には、多くの日本企業が進出を始めている。

また原子力エネルギーや輸送、通信、環境保護の分野でもロシアと日本の間で協
定が締結さけている。
また2月末には環境問題をめぐる政府間協議も開かれ、洞爺湖サミットに向けた行
動計画が作成されることになっている。

さらに明らかになったところによると、日本の通信企業NTTコミュニケーションズは、
ロシアの大手通信事業者トランステレコムと共同で進めている、ロシアと日本を繋ぐ
光海底ケーブルの敷設を行なっている。
このプロジェクトはロシアの、およそ900の都市と日本を最新の通信システムで結ぶ
ことを可能にするもので、今後ロシア市場で事業展開する日本企業の活動を、活発
化させるものと期待されている。

首脳外交―先進国サミットの裏面史 (文芸新書)

嶌 信彦
文藝春秋


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2月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル