ウクライナ政府指導部は先日、NATOのトップに宛てて公式文書を送った。
NATOの事務総長宛に送られたこの文書の中で、ウクライナは4月2日から4
日まで開かれるサミットの中で、自国の加盟に付いて審議するよう要求した。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
今回のウクライナによるNATO加盟申請は、正確にはNATO側がウクライナに
対し、加盟の為の行動計画を示すことに付いてサミットで協議することを了承
したものた。
これはNATOの正式加盟国になるための複雑な手続きのなかで、最後から2
番目の段階に当たる。
最大で5年を要すると見られる期間中に、申請国は自国の軍や法体制をNAT
Oの基準に合うよう調整する必要がある。
またこのほかにも申請国は幾つかの義務を遂行しなくてはならない。
ウクライナが条件を満たすのは、簡単なことではない。
ウクライナの憲法は中立的な外交政策を主張しており、軍事的なブロック、機
関への加盟を否定している。
憲法改正への為には国民投票が必要となるが、結果を予測するのは難しいと
言える。
NATOへの加盟に関しては巨大野党の地域党が反対の立場をとっており、賛
同者も多く存在する。
NATO加盟を進めているのは、自らの力に自信を持つことが出来ず、ロシアの
競争力増大を恐れ、NATOの統一的な(?)ることをよしとする勢力なのだ。
地域党をはじとする反対派は、こんなふうに考えているわけだ。
この主張は同じくNATO加盟を進めるグルジアにも言える。
しかも先日同国で、大統領選と同時に実施された国民投票では、加盟賛成が
8割近くを占めるに至っている。
とは言えこの投票は、そう遠くない未来に大きく変わってしまう可能性も否定で
きない。
グルジアのNATO加盟に対しては、いろいろな問題が噴出することになる。
それは人権や自由の制限など民主改革の失敗であり、また事実上解決できて
いないアブハジア、南オセチア(?)なのだ。
さらに大きな問題はNATOの統合拡大により、ロシアとの関係悪化だ。
加盟国が陸や国境を包囲することになる以上、ロシアとしては統合拡大を挑発
的な行為としている。
またNATOが拡大を進めているのは旧ソ連圏の国々だ。
従来からロシアの国益に大きく関係してきた地域なのだ。
2004年にはブルガリア、ルーマニア、スロベニア、ソロバキアと並び、旧ソ連圏
のエストニア、ラトビア、リトアニアが新たに加盟を始めた。
そして現在クロアチア、マケドニア、アルバニアと並んで旧ソ連圏のウクライナと
グルジアが加盟手続きにある。
今後に付いて現時点でハッキリといえるのは、NATOの統合拡大やロシアとの関
係に影響を与えない筈が無いということだ。
※ (?)は信号が弱く聴き取れず
1月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
NATOの事務総長宛に送られたこの文書の中で、ウクライナは4月2日から4
日まで開かれるサミットの中で、自国の加盟に付いて審議するよう要求した。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
今回のウクライナによるNATO加盟申請は、正確にはNATO側がウクライナに
対し、加盟の為の行動計画を示すことに付いてサミットで協議することを了承
したものた。
これはNATOの正式加盟国になるための複雑な手続きのなかで、最後から2
番目の段階に当たる。
最大で5年を要すると見られる期間中に、申請国は自国の軍や法体制をNAT
Oの基準に合うよう調整する必要がある。
またこのほかにも申請国は幾つかの義務を遂行しなくてはならない。
ウクライナが条件を満たすのは、簡単なことではない。
ウクライナの憲法は中立的な外交政策を主張しており、軍事的なブロック、機
関への加盟を否定している。
憲法改正への為には国民投票が必要となるが、結果を予測するのは難しいと
言える。
NATOへの加盟に関しては巨大野党の地域党が反対の立場をとっており、賛
同者も多く存在する。
NATO加盟を進めているのは、自らの力に自信を持つことが出来ず、ロシアの
競争力増大を恐れ、NATOの統一的な(?)ることをよしとする勢力なのだ。
地域党をはじとする反対派は、こんなふうに考えているわけだ。
この主張は同じくNATO加盟を進めるグルジアにも言える。
しかも先日同国で、大統領選と同時に実施された国民投票では、加盟賛成が
8割近くを占めるに至っている。
とは言えこの投票は、そう遠くない未来に大きく変わってしまう可能性も否定で
きない。
グルジアのNATO加盟に対しては、いろいろな問題が噴出することになる。
それは人権や自由の制限など民主改革の失敗であり、また事実上解決できて
いないアブハジア、南オセチア(?)なのだ。
さらに大きな問題はNATOの統合拡大により、ロシアとの関係悪化だ。
加盟国が陸や国境を包囲することになる以上、ロシアとしては統合拡大を挑発
的な行為としている。
またNATOが拡大を進めているのは旧ソ連圏の国々だ。
従来からロシアの国益に大きく関係してきた地域なのだ。
2004年にはブルガリア、ルーマニア、スロベニア、ソロバキアと並び、旧ソ連圏
のエストニア、ラトビア、リトアニアが新たに加盟を始めた。
そして現在クロアチア、マケドニア、アルバニアと並んで旧ソ連圏のウクライナと
グルジアが加盟手続きにある。
今後に付いて現時点でハッキリといえるのは、NATOの統合拡大やロシアとの関
係に影響を与えない筈が無いということだ。
※ (?)は信号が弱く聴き取れず
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1月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル