アメリカが軌道から外れた自国の偵察衛星を、21日に撃墜する計画に対して、
国際社会から様々な反応が出ている。
これに関してロシアの声の評論委員は、次のように解説している。
この件に関して例えば中国は懸念を表わしている。
一方ロシア国防省は声明の中で、抑えたトーンでアメリカの決定への懐疑的な
見方を伝え、撃墜を決定した論拠が充分でない点、撃墜の結果に付いて分析
が欠けている点などを指摘している。
しかし一番は撃墜の結果、人類の宇宙活動にどんな影響があるかという一点
が考慮されていないところにある。
衛星を撃墜した結果、その破片によって地球周辺の空間が汚染される可能性
が在り、これは現在軌道上にある他の衛星にとって脅威と成り得る。
さらにロシアの軍当局はアメリカが、自国のミサイル防衛システムの運用試験
の為に、衛星を撃墜しようとしているのではないかとの主張を繰り広げている。
平和的な宇宙開発を掲げるアメリカの主張と、真っ向から対立するものだが、で
は何故アメリカは先日のジュネーブでの国連会合で、ロシアと中国のまとめた
宇宙空間の軍事化防止条約の草案に否定的な態度をとったのだろうか。
この条約案は今月半ばに、ジュネーブで開かれた国連軍縮会議の席上ラブロ
フ外相が提出したものである。
ラブロフ外相は条約案の骨子が、宇宙における軍事活動の、この先の安定確
保に或ると発言している。
「宇宙の軍拡競争を防止しなければ、世界の安全は縮小してしまう。世界の軍
政上の均衡にとって重要な戦略的安定が危機にさらされる。
現在宇宙空間の調査、使用の規模や意義は飛躍的に上げっている。
今後宇宙分野での国際協力を進めていくには、宇宙空間を対立の舞台に変え
ないための、宇宙が如何なる兵器からも自由で在り続けるための措置が求め
られる」
ラブロフ外相は、この様に発言している。
恐らくアメリカにとっては、宇宙で戦うことは無くても、軍事行動を再現しようとす
ることが重要なのだろう。
ハワイ沖ではすでに巡洋艦レイク・エリーが、3基の迎撃ミサイルの照準を衛星
に向け、ゲイツ国防長官は発射命令の用意があることを伝えている。
2月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


国際社会から様々な反応が出ている。
これに関してロシアの声の評論委員は、次のように解説している。
この件に関して例えば中国は懸念を表わしている。
一方ロシア国防省は声明の中で、抑えたトーンでアメリカの決定への懐疑的な
見方を伝え、撃墜を決定した論拠が充分でない点、撃墜の結果に付いて分析
が欠けている点などを指摘している。
しかし一番は撃墜の結果、人類の宇宙活動にどんな影響があるかという一点
が考慮されていないところにある。
衛星を撃墜した結果、その破片によって地球周辺の空間が汚染される可能性
が在り、これは現在軌道上にある他の衛星にとって脅威と成り得る。
さらにロシアの軍当局はアメリカが、自国のミサイル防衛システムの運用試験
の為に、衛星を撃墜しようとしているのではないかとの主張を繰り広げている。
平和的な宇宙開発を掲げるアメリカの主張と、真っ向から対立するものだが、で
は何故アメリカは先日のジュネーブでの国連会合で、ロシアと中国のまとめた
宇宙空間の軍事化防止条約の草案に否定的な態度をとったのだろうか。
この条約案は今月半ばに、ジュネーブで開かれた国連軍縮会議の席上ラブロ
フ外相が提出したものである。
ラブロフ外相は条約案の骨子が、宇宙における軍事活動の、この先の安定確
保に或ると発言している。
「宇宙の軍拡競争を防止しなければ、世界の安全は縮小してしまう。世界の軍
政上の均衡にとって重要な戦略的安定が危機にさらされる。
現在宇宙空間の調査、使用の規模や意義は飛躍的に上げっている。
今後宇宙分野での国際協力を進めていくには、宇宙空間を対立の舞台に変え
ないための、宇宙が如何なる兵器からも自由で在り続けるための措置が求め
られる」
ラブロフ外相は、この様に発言している。
恐らくアメリカにとっては、宇宙で戦うことは無くても、軍事行動を再現しようとす
ることが重要なのだろう。
ハワイ沖ではすでに巡洋艦レイク・エリーが、3基の迎撃ミサイルの照準を衛星
に向け、ゲイツ国防長官は発射命令の用意があることを伝えている。
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2月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
