エジプト、サウジアラビアそしてヨルダンの3ヶ国は、2日から始
まるアメリカのオバマ大統領の中東歴訪を前に、活発な意見交
換を続けている。
協議の目的はパレスチナ・イスラエル紛争調停に関して、統一し
たまとまった立場を作る事だ。
このところアラブ世界で特徴的な成功となっているのが、地域の
諸問題に、打ち合わせのなったアプローチをするという態度だ。
そうした例として先ず挙げられるのが、中東調停の基礎として20
02年、アラブ連盟諸国が採択したアラブの平和イニシアチブだ。
このイニシアチブはイスラエルとの、正常な関係確立の道を、実
際上開くものであるため、国際社会の理解と共感、支持を(?)った。
アメリカのオバマ大統領さへもが、自分の中東政策の戦略に、こ
のイニシアチブを一つにまとめていく意向を話し始めている。
6月1日夕方、サウジアラビアのリアドでエジプトの対イスラエル交
渉責任者で、パレスチナ調停役を務めているクレーイマン総合諜報
局長官が訪れ、クレーイマン長官とサウジアラビア・アブドラ国王と
の話し合いの内容は、明らかにされていないが、アラブ諸国が最も
懸念している諸問題が、テーマとなったことは明らかだろう。
つまりパレスチナ内部の和解とガザ地区の状況、そして占領地にお
けるイスラエルによる入植活動などだ。
オバマ大統領はリアドとカイロを訪れる意向だが、この二つの首都で
主要なことが実施される。
オバマ大統領はまたイスラム世界に対して、メッセージを発表する心
積もりがあるようだが、そのなかで大統領は世界が模倣する普遍的
な方法として、アメリカ的な民主主義モデルを賞賛することになるだろ
う。
そうしてその一方でまた大統領は、イスラエルの入植政策に対する自
分の否定的な見解にも言及する考えだ。
このようにイスラム世界の好感を得たいとする一方で、イスラエルに対
し、自分達の同盟関係を誇示したいと考えているオバマ大統領はジレ
ンマを抱えている。
つい先日イスラエル当局は、アラブ世界との関係正常化の条件として、
イスラエル国家のユダヤ的性格の承認を求めた。
このことはアラブ各国で、激しい不快感を呼び起こしている。
ロシアの中東問題専門家は、次の様にコメントしている。
「何故イスラエルの現政権がそうした特別のこと、つまり国家のユダヤ
的な性格に付いて、認めるよう強く主張しているのかだが、これは幾つ
かの考えから来ているもので、先ず第一にそれは、もしパレスチナ人が
それが認めるならば、つまりパレスチナ人の要求、つまり帰還という点
にも(?)し得るものだからだ。
帰還の権利というのはパレスチナ難民が戻る権利だ。
難民帰還の権利とは、彼らが提供された土地、或いは彼らが去らざるを
得なかった土地、去った土地つまりイスラエルの土地だ訳だが、そこに
彼らの一部でも帰還することも含めた権利だ。
イスラエルの指導者達はそうした土地にも、十字架を建てるときが来てい
ると考えている訳だ」
ロシアの中東問題の専門家は、この様に述べている。
全人類的な価値に付いて、アラブ人に対し語る一方でオバマ大統領は、
肝心なこと中東の未来に付いての具体的な対話を見落としてしまうリス
クを負っていると言っていいかも知れない。
※(?)は不明瞭な発音で聴き取れず。また今回はくどい言い回しが多く決し
て聞きやすいとは言い難い。
6月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
まるアメリカのオバマ大統領の中東歴訪を前に、活発な意見交
換を続けている。
協議の目的はパレスチナ・イスラエル紛争調停に関して、統一し
たまとまった立場を作る事だ。
このところアラブ世界で特徴的な成功となっているのが、地域の
諸問題に、打ち合わせのなったアプローチをするという態度だ。
そうした例として先ず挙げられるのが、中東調停の基礎として20
02年、アラブ連盟諸国が採択したアラブの平和イニシアチブだ。
このイニシアチブはイスラエルとの、正常な関係確立の道を、実
際上開くものであるため、国際社会の理解と共感、支持を(?)った。
アメリカのオバマ大統領さへもが、自分の中東政策の戦略に、こ
のイニシアチブを一つにまとめていく意向を話し始めている。
6月1日夕方、サウジアラビアのリアドでエジプトの対イスラエル交
渉責任者で、パレスチナ調停役を務めているクレーイマン総合諜報
局長官が訪れ、クレーイマン長官とサウジアラビア・アブドラ国王と
の話し合いの内容は、明らかにされていないが、アラブ諸国が最も
懸念している諸問題が、テーマとなったことは明らかだろう。
つまりパレスチナ内部の和解とガザ地区の状況、そして占領地にお
けるイスラエルによる入植活動などだ。
オバマ大統領はリアドとカイロを訪れる意向だが、この二つの首都で
主要なことが実施される。
オバマ大統領はまたイスラム世界に対して、メッセージを発表する心
積もりがあるようだが、そのなかで大統領は世界が模倣する普遍的
な方法として、アメリカ的な民主主義モデルを賞賛することになるだろ
う。
そうしてその一方でまた大統領は、イスラエルの入植政策に対する自
分の否定的な見解にも言及する考えだ。
このようにイスラム世界の好感を得たいとする一方で、イスラエルに対
し、自分達の同盟関係を誇示したいと考えているオバマ大統領はジレ
ンマを抱えている。
つい先日イスラエル当局は、アラブ世界との関係正常化の条件として、
イスラエル国家のユダヤ的性格の承認を求めた。
このことはアラブ各国で、激しい不快感を呼び起こしている。
ロシアの中東問題専門家は、次の様にコメントしている。
「何故イスラエルの現政権がそうした特別のこと、つまり国家のユダヤ
的な性格に付いて、認めるよう強く主張しているのかだが、これは幾つ
かの考えから来ているもので、先ず第一にそれは、もしパレスチナ人が
それが認めるならば、つまりパレスチナ人の要求、つまり帰還という点
にも(?)し得るものだからだ。
帰還の権利というのはパレスチナ難民が戻る権利だ。
難民帰還の権利とは、彼らが提供された土地、或いは彼らが去らざるを
得なかった土地、去った土地つまりイスラエルの土地だ訳だが、そこに
彼らの一部でも帰還することも含めた権利だ。
イスラエルの指導者達はそうした土地にも、十字架を建てるときが来てい
ると考えている訳だ」
ロシアの中東問題の専門家は、この様に述べている。
全人類的な価値に付いて、アラブ人に対し語る一方でオバマ大統領は、
肝心なこと中東の未来に付いての具体的な対話を見落としてしまうリス
クを負っていると言っていいかも知れない。
※(?)は不明瞭な発音で聴き取れず。また今回はくどい言い回しが多く決し
て聞きやすいとは言い難い。
6月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル