1010 Radio

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サンクトペテルブルクでの世界穀物フォーラム

2009-06-08 | ラジオ
6日、サンクトペテルブルクに世界の穀物生産国や、農耕企業
の代表者が一同に介し経済危機下における食糧安全保障の
諸問題に付いて意見交換する。
こうした試みはロシアそして世界でも初めてのことだ。

世界穀物フォーラム開催のイニシアチブを取ったのは、メドヴェ
ージェフ大統領だ。
出席者はブラジル、ドイツ、イスラエル、サウジアラビア、トルコ
などの農業担当大臣を含めて約1500人で、世界の食料安全保
障の鍵を握る様々な問題に付いて話し合う。
このテーマは今の経済状況において、食糧をめぐる危機が拡大
する可能性が増していることから特に懸念されている。

ロシア農耕同盟議長は、ロシアの声からのインタビューに対し次
の様に述べている。
「いわゆる穀物フォーラムといっても、世界の穀物の供給や生産
の問題だけを話し合う訳ではない。
食糧安全保障のグローバルな緒問題もテーマとなる。
これは決して偶然のことではなく、例えば2007年から2008年に
掛けて、世界の農耕産業分野でかなりの大問題になった。
穀物を含め基本的な食糧品価格が急騰したのだ。その原因は先
ず穀物を使って、バイオ燃料を生産しようとする動きで、また東南
アジア諸国全体でも、穀物の消費が大きく増えたことも挙げられ
る」
ロシア農耕同盟議長はこの様に答えている。

このところ世界では食糧品が絶えず値上がりしている一方で、穀
物生産の伸びは顕著な減少を示しており、耕地面積も減り気候変
動も観測されている。
そうしたことからメドヴェージェフ大統領は、穀物の備蓄を管理しグ
ローバルなシステム作りを提言した。
これが現実のものとなれば、必要としている国々へ人道援助として
穀物を供給するのをより容易にするばかりではなく、穀物市場全体
のリスクも抑えられる。

世界の穀物生産の問題は食糧安全保障の基礎といえる。
何故なら穀物制裁量がパン、ミルク、肉など最も大切な食糧品の原
価に影響を与えるからだ。
手ごろの値段で質の良い食糧品というのは、どのような社会におい
ても安定を保証する要素となる。

それ故今回のフォーラムでは、国際穀物ファンド設立が主要なテー
マの一つになる。
そうしたファンドが生まれれば、世界で食糧問題が精鋭化したとき
に敏速に対応出きる筈だ。
そのほか農業専門家達は、現在世界市場で重要な役割を果たして
いる黒海沿岸諸国による、いわゆる農産物共同販売組合作りにも着
目している。
これまでにロシアは50ヶ国以上に穀物を輸出し、そうした国々にでの
食糧の安定供給を保障してきた。またウクライナ及びカザフスタンと
共に、ロシアは強力ないわゆるクラスターを提携し世界市場への一
大穀物供給源となった。
まさにこれゆえに黒海沿岸諸国には、次の一歩として現在グローバル
な穀物市場への結束した立場作りが求められている。

(?)は電波が弱く聴き取れず

食料植民地ニッポン

青沼 陽一郎
小学館


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6月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル