1010 Radio

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大統領選挙前夜のイラン

2009-06-13 | ラジオ
イランでは大統領選挙が間近に迫っている。
4千万人以上にも上る有権者達は、12日国の次なるリーダーを
選ぶことになる。
ロシアの声の記者は現地から、次の様にリポートしている。
6月、イランの空は澄みそして暑い。
ここでは有り触れた初夏の天気が続いているが、政治の世界の
空模様は全く違った様相を呈している。
自然界のように熱い空気と冷たい空気の接触が、政治の世界で
も見られ雷雨の予感がする。

現在、同国では3つの流れが争いを極めている。
改革派、保守派そして現職のアフマディーネジャード氏が率いる(?)
派だ。
政治的な攻撃の激しさは行きの飛行機でも感じられた。近くに座っ
たイラン人との会話も、自然と選挙の話題へと向かう。
建設関係の(?)としてモスクワとサンクトペテルブルクを回ったという
エンジニアが隣だった。
彼の同僚は全員がムサビ元首相の支持者だ。
国内外の難しい問題を解決出来るのは同氏だけ、と言っていた。

別のイラン人はアフマディーネジャード氏に、もう一度チャンスを与え
るべきだと断言した。彼の就任後、その前任者も二期連続で務めた
経緯がある。
一方インテリ風のビジネスマンは、全候補が参加したテレビ討論会
に付いていきこんで話していた。
同国では異例の試みの番組の中では、4人全員が互いにありとあら
ゆる罪を擦り付け、個人的な側面ばかりを論う事に終始していたとの
ことだ。
選挙公約という最も重要なことが忘れられてしまっていた訳だ。
とは言っても明確な計画などない、(?)のキャッチフレーズだけだよ。
と、インテリはもらしていた。

この様に到着を待たずして伝わってくる、選挙前夜のイランの空気は
限界まで熱くなり、皆の支持する太陽を降らせようとしているテヘラン
では数日前にも、各候補者の支持者が街で大規模なデモを敢行し、
あちこちでつかみ合いの喧嘩に発展した。
街は完全に麻痺していた。
有権者達はより良い社会に期待して、12日を待ちきれない様子だ。

(?)は聴き取れず

6月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナ
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