アフガニスタンの麻薬と足並みを揃えて闘うロシアとアメリカ

ロシアとアメリカは不法な麻薬生産と闘う協調戦略を作成し
た。
両国の共同行動の優先的な方針は、世界市場への主要な
麻薬供給の拠点となっているアフガニスタンに向けられる。
これに関するロシアとアメリカ両国の、協力における展望と予
測される問題に関して、ソトニコフ専門家とボロジン専門家の
意見を紹介したいと思う。

まずはじめにソトニコフ専門家の意見として、アメリカが長年に
わたって続けている、アフガニスタンでの不法な麻薬生産との
闘いにロシアを引き込むことは、部分的な結果を得るだけであ
るとの見解を示し、次の様に述べている。
「アフガニスタンに関しては先ず何よりも、アフガニスタンに
駐留するアメリカ・NATO軍がアフガニスタン領土を、完全に管
轄出来ていないという実態に注意を向ける必要があるだろう。
このためアメリカとNATOはタリバンが掌握している芥子栽培を、
撲滅させることが出来ないのだ」
ソトニコフ氏は、この様に語っている。

続いてボロジン氏の見解は次の様になっている。
ロシアの麻薬取締り庁指導部は、アフガニスタンの麻薬(音声流
れず)コカ畑に枯葉剤を散布することで、コカインの生産を著しく減
少させることに(?)だったということだ。
またコロンビアでの例はコカ栽培から、健全な農業作物に移行す
るため農民にあらゆる援助が提供され、これは農民にとっても有
益なものとなった。

一方でアメリカ軍が駐留して、すでに8年になるアフガニスタンで
は、このような援助は無い。
芥子栽培に対する先見な闘いが始まることへの恐怖から、アフガ
ニスタンの農民たちはタリバン側に(???)のだ。
そして重要なのは農民たちだけでなく、地方で麻薬ビジネスを保
護し独自の戦闘組織を持つ地域の指導者でさへも、この様な実情
にあるということだ。

とは言えアフガニスタンの麻薬ビジネスから得られている多額の収
入が、世界の金融システムを不動にしているということを私は信じ
ることが出来ない。
とにかく私はアフガニスタンの麻薬ビジネスを(???)しているのは、ア
フガニスタン以外にいる人々であるという印象を受けているのだ。
ボロジン氏は、この様に語っている。

アメリカとロシアによる、アフガニスタン麻薬の不法生産対策におけ
る共同行動は、現在必要不可欠なものだ。
アフガニスタンの麻薬保有量から服用回数にして、1兆回以上の麻
薬を生産することが可能だ。
もし仮にこの量の全てでないにしても、そのある一部が世界市場に
流通したら、どのような事態か起こるか予測することは困難だ。

※(???)は不明瞭な発音で聴き取れない
※は聴き取れず

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9月30日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル