1010 Radio

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アフガン情勢の正常化に向けた協力を進めるロシアとアメリカ

2009-10-17 | ラジオ
ロシアの領空を通過した、アメリカの軍事貨物輸送に関する露米間
の協定が実現化されようとしている。
これはアメリカ国防省次官補が明らかにしたものだ。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしてい
る。
国家間の協定をも含む様々な合意や約束というものは、いつも必ず
実現されるものではないということは周知の事実だ。
しかし今回のアメリカ側の発表は、ロシアとアメリカがアフガン情勢
の正常化に向けた協力において、質的に新たな段階に入ったことを
証明しするものだ。

これまでロシアはアメリカの、非軍事物資の鉄道輸送にしか同意して
来なかったが、今後は年間最大で4000回の空輸を実施することに合
意したのだ。
これでアメリカの輸送機器はアフガンに武器や軍用設備、軍部隊で
働くスタッフなどをロシア上空を経由して送り届けるようになる。
またこれによりアメリカは、かなりの資金を節約できるうえ、アメリカ軍
兵士に必要な物資を、より簡単により速く輸送できることが可能となる。

アフガニスタン情勢に関する露米の協定が、タリバン掃討に向けたNA
TOの作戦開始から、ちょうど8周年に当たる日に実現されるというのは
非常に象徴的なことだ。
今回ロシアは一貫してアメリカ、そして国際テロ組織に対抗する国々の
同盟国であるということを、改めて示したことになる。
これはこの問題における、アメリカとNATOの努力が望んでいるような、
結果を齎していないことがハッキリとした今、非常に大きな意味がある。

タリバンは益々その影響力を増大し、アフガニスタンに駐留するアメリカ
軍司令部は、アフガニスタンで推し進めてきた、対テロ作戦全体が失敗
に終わる可能性があるということを公然と口にするようになってきている。
そこでアフガニスタンから生まれてくるテロの危険に対抗するためには、
国際社会がより効果的で、より説得した措置を講じる必要があることは
明らかだ。
アメリカ政府指導部はアフガニスタンで活動する、軍部隊の規模を拡大
するのか、しないのかという決断を迫られている。
これに関連してロシア安全保障会議の(?)は、現場で直接活躍する警官や、
国際部隊の特務機関の作業を活発化させる必要があるとの、ロシアの立
場を明らかにしている。

その上で重要なのは麻薬密輸を行っている組織を解体し、アフガニスタン
製のヘロインの市場を縮小することだと強調している。
ちなみに現在ロシアとアメリカは、この分野での協力を行っている。
この協力はメドヴェージェフ、オバマ委員会の枠内で創設された、作業部
会によって進められている。
このこともまたアフガニスタン情勢を早期に、効果的な形で正常化するこ
とに関心を持っていることを、はっきりと証明するものと言えるだろう。

(?)は電波が弱く聴き取れない

10月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル