アフガニスタン情勢の安定に向けた支援をロシアに求めるアメリカ

ロシア領内を通過して、アフガニスタンへの軍事物資の輸送を行
うことで、ロシアと合意を交わしたアメリカはロシアに対し、タリバ
ンの戦闘作戦へのさらなる協力を要請している。
ジョージワシントン大学で、アフガニスタン情勢に関する報告書を
発表した、アメリカのゲイツ国防長官は、アフガニスタン情勢を改
善するには、外国部隊の規模を拡大することが必要だとの考えを
示した。
一方アメリカ国防総省の副長官は、ロシアはアフガニスタンの経
済復興に、財政的な支援を行うことができるだろうとの見方を表し
た。
また副長官はこれにより、荒廃したアフガニスタンの生活を向上し、
テロリストを社会基盤から一掃することが可能となるだろうと指摘
した。

アメリカ国防総省の懸念は充分に理解出来るものだ。
というのもアフガニスタンでは緊迫した情勢が続いているというの
に、ヨーロッパ諸国は自国の軍部隊を撤退させているからだ。
しかしアメリカはすでに2万人規模の部隊をアフガニスタンに送り込
んでいることから、これ以上規模を拡大することはできない。
アメリカ社会がどのような反応をするかは明白だからだ。

アメリカのオバマ大統領は(???「有識者」と言いたかったのでは?)者
たちの見解を尊重するか、それとも軍事問題に関する顧問達の意見
に耳を傾け、アフガニスタンにさらに4万人もの兵士を送り込むのかと
いう重大な選択を迫られている。

ロシアはすでに連合軍に対する軍備の提供や市民に対する人道支
援など、アフガニスタンへの大規模な支援を行っている。
とは言え国防副長官の呼びかけに応じ、追加的な経済支援を行う可
能性もある。

アメリカ・カナダ研究所の副所長は、ロシアにとってはアフガニスタン
経済が、麻薬製造に支えられているという状況から、抜け出すように
することが重要だとの見方を示している。
アフガニスタンのカルザイ大統領が、大規模な麻薬密輸との闘いに乗
り出すためには安定が必要だ。
ロシア政府はアフガニスタン情勢の安定化と、国の民社化(???)に関心
を持っている。
またロシアはアフガニスタンでの自由選挙の実施を歓迎している。
過激主義勢力の妨害にも関わらず、選挙が無事に行われたという事実
はアフガニスタン国民が民主化路線を自ら選び取ったことを意味してい
る。
そしてこの選択は選挙過程に関わった、全ての人々にとって認められた。

ロシア外務省はロシアは法的に承認された政府を、支持するとのロシ
アの立場を明らかにしている。
これ付いてロシア外務省報道官は、次の様に述べている。
「ロシアはこの方向性に向けた努力に、今後も貢献していく構えだ。
今後もアフガニスタン政府とは政治、経済、人道、テロ対策、麻薬対策
などの分野で積極的な協力を行っていく用意がある」
ロシア外務省報道官は、このように述べている。・

ロシア政府が自らの立場において、一貫して変えていない点がある。
ロシアはテロ対策においては、NATOとの協力を行っていく意向だが、ア
フガニスタンに軍を派遣するつもりは無い。
現時点でのアフガニスタン問題に関する、ロシアとアメリカの協力という
のはアフガニスタン領内で行われている、対テロ作戦に必要な軍事及
び非軍事物資の輸送をロシア領を通して行うというものだ。
追加的な財政支援を行うかどうかという問題は、恐らくロシアとアフガニ
スタンの二カ国で話し合われるべきものだろう。

※(???)は何を言っているのか判らん

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10月6日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル