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チェチェン共和国の首都グロズヌイの例

2009-10-15 | ラジオ
国連はロシア・チェチェン共和国の首都グロズヌイへ、順調に戦
後復興を成し遂げたことに対して特別賞を授与した。
グロズヌイの街は、いわゆるチェチェン戦争と呼ばれる二度の流
血戦の結果、壊滅的な打撃を受けた。

この戦争はロシアとチェチェン共和国が過激主義者とテロリスト
による、数々の武装集団との戦いを余技なくされたものだ。
最終的にロシアとチェチェン共和国は武装集団との戦いに勝った。
もちろん現在でもチェチェン共和国では、テログループが単発的
に攻撃を行っている。

しかしながらこれは、かつての状態とは異なるものだ。
チェチェンでは経済と街の復興が進んでいる。
国連は首都グロズヌイが北カフカス地方で、最も美しい都市の一
つに変貌したことを認めた。
テロとの闘いの観点からグロズヌイの復興として、チェチェンで起
きた全ての出来事は何を意味しているのだろう。

チェチェンの例は、例えばアフガニスタンのように、現在も闘いが
続いている国や地域にとってモデルとなるのだろうか。
この話題に関しロシアの声の記者が、専門家グロジン氏へのイン
タビューを行っている。
「国連のような然るべき組織のレベルで、戦後順調に復活した都
市に挙げられた事実は、チェチェンのグロズヌイが初めてではない。
これは新しい傾向を反映したもの、強いては国際テロ対策への新
しい見解を反映したものとさへ言えるかも知れない。
もちろん北カフカス地方のチェチェンで起きたこと、そして現在チェチ
ェンで起きているこは、テロとの闘いが実際に繰広げられている。
例えばアフガニスタンで起きている現実とは、完全には一致しない。
しかしながらチェチェンにもアフガニスタンにも、こうした事態に対す
る共通のロジックがあり、共通の敵がいる。
それは国際テロリスト、イスラム教の名の下にカモフラージュした地
域の過激主義者だ。
こうした共通の敵との闘いにおいて、アメリカやその同盟国は、どの
ような戦略を持っているのだろうか。
アメリカもその同盟国も、アフガニスタンでの活動の高邁な目的に付
いて多言(???)る。
つまりアメリカも同盟国も、テロと闘う事でアフガニスタンに暮らす人
々の生活の向上を目指していると主張している訳だ。
しかしながら実際彼らはアフガニスタンの復興や発展ではなく、軍事
活動に重点を置いている。

一方ロシアはチェチェンで対テロ作戦を展開する際、これとは異なる
原則を堅持してきた。
ろちろんロシアにもチェチェン共和国政府や、チェチェン住民への抵抗
勢力に対し、軍事的圧力を講じてきた。
しかしながらロシアは戦争で破壊された街を復興するため、経済と社
会的状況が改善するよう巨大な資金を投入して(???)いる。
この二つのプロセスは(???)のように進めた。
そしてこの二つのプロセスのお陰で、チェチェン住民がテロリストと過
激主義者による破壊的な勢力に対抗出来たのだ。
これがテロリスト達に対する勝利を齎した。

国連は世界で最も急速に発展している10の都市の中で、一番にグロ
ズヌイを位置付けた。
そこから私は次のことに気が付く。
もしもアフガニスタンに軍隊を派遣している国々は、建設的な活動に軸
足を移すならば、アフガニスタンもまたグロズヌイのように急速に発展
し復興を遂げることが出来るというものだ」

(???)は不明瞭な発音で何を言っているのか判らん

チェチェン やめられない戦争

アンナ・ポリトコフスカヤ
NHK出版


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10月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル