ロシア政府は財務省が提出した、この先3年間の国債管理政策の基礎的な路線を多少の修正を行った上で承認した。財務相は閣僚会議の結果、これを伝えている。
政府が承認した政策案は、予算の赤字克服のための資金は、かなりの部分を国内市場で賄うというコンセプトに基づいている。
2012年から2014年、毎年の国債発行高は2兆ルーブル約670億ドルで、その内の1割分の2000億ルーブル、約67億ドル分のみを国外から調達するというものだ。
しかも国債管理政策の実現は経済成長速度の急速化、インフレの低下、化石燃料価格の高騰、ルーブルレートの安定度を背景に行われる。
結果として2014年までにロシアの予算赤字は、2.3%から2.7%に抑えられる見込みだ。
これに付いて経済研究所のソローキン副所長は、ロシアの声からのインタビューに応じた中で、政府の決定は予想の出来るモチベーションのしっかりしたものであるとして次のように語っている。
「先ず国債の上限も国内総生産の15%以下になる。これはとても低い数値だ。EUではGDPの6割というのが通常値であり、日本に及んではGDPの2倍の額に達してしまっている。ロシアの金外貨準備高がかなり大きく、世界第3位であることを考えると、この上限は正常値であり何の問題も生じ得ない。
ただ国債以外にも、ロシア企業も借金を抱えていることを忘れてはならない。企業の借り入れは目まぐるしい速度で膨らんでおり、いずれ問題が起こる危険性がある。企業が返済不可能となれば、国は助けざるを得ない」
副所長は、このように述べている。
アメリカの例で借金生活を続けると、いずれどこに行き着くかは誰もが知っている。
今日アメリカの抱える債務は14兆ドルを超えた。2020年にはこの数値は25兆ドルに達すると予測されている。
比較のため挙げると、7月の初旬にロシアの債務は最高値に達し1兆5000万ドルを多少超えたが、この額はGDPのおよそ1割に相当する。
ロシア財務省は、世界の主導的な格付け会社は、財政経済状況が著しく悪い国の格付けを高く据え置きながら、明らかにロシアを過小評価していると考えている。
このことからロシアの国債政策の目的は、ロシアの信用格付けを現在のBBBからAまで引き上げ、国、企業が借り入れを行いたいとき、適正な条件で国内外の資金に常にアクセスが出来るよう保障することにある。
8月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
政府が承認した政策案は、予算の赤字克服のための資金は、かなりの部分を国内市場で賄うというコンセプトに基づいている。
2012年から2014年、毎年の国債発行高は2兆ルーブル約670億ドルで、その内の1割分の2000億ルーブル、約67億ドル分のみを国外から調達するというものだ。
しかも国債管理政策の実現は経済成長速度の急速化、インフレの低下、化石燃料価格の高騰、ルーブルレートの安定度を背景に行われる。
結果として2014年までにロシアの予算赤字は、2.3%から2.7%に抑えられる見込みだ。
これに付いて経済研究所のソローキン副所長は、ロシアの声からのインタビューに応じた中で、政府の決定は予想の出来るモチベーションのしっかりしたものであるとして次のように語っている。
「先ず国債の上限も国内総生産の15%以下になる。これはとても低い数値だ。EUではGDPの6割というのが通常値であり、日本に及んではGDPの2倍の額に達してしまっている。ロシアの金外貨準備高がかなり大きく、世界第3位であることを考えると、この上限は正常値であり何の問題も生じ得ない。
ただ国債以外にも、ロシア企業も借金を抱えていることを忘れてはならない。企業の借り入れは目まぐるしい速度で膨らんでおり、いずれ問題が起こる危険性がある。企業が返済不可能となれば、国は助けざるを得ない」
副所長は、このように述べている。
アメリカの例で借金生活を続けると、いずれどこに行き着くかは誰もが知っている。
今日アメリカの抱える債務は14兆ドルを超えた。2020年にはこの数値は25兆ドルに達すると予測されている。
比較のため挙げると、7月の初旬にロシアの債務は最高値に達し1兆5000万ドルを多少超えたが、この額はGDPのおよそ1割に相当する。
ロシア財務省は、世界の主導的な格付け会社は、財政経済状況が著しく悪い国の格付けを高く据え置きながら、明らかにロシアを過小評価していると考えている。
このことからロシアの国債政策の目的は、ロシアの信用格付けを現在のBBBからAまで引き上げ、国、企業が借り入れを行いたいとき、適正な条件で国内外の資金に常にアクセスが出来るよう保障することにある。
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8月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル