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中東で始まる軍拡競争(1)

2011-09-18 | ラジオ
イラク、アフガニスタンそしてリビアといった国々は、核開発のプログラムを持っていないか、或いはリビアのようにそれを放棄した国々だ。
現在そうした国々の体制は西側の圧力の下に置かれている。
一方、アメリカやNATOの物差しで計れば、言ってみれば唾棄すべき、不愉快なイラン、シリア、北朝鮮といった国々は、制裁を受けてはいるが、リビア的なシナリオからは今のところ首尾よく逃れている。
多くのエキスパートは中東や中近東の国々が軍拡競争を始め、多数の国は核技術を手に入れ始めると警告している。
アメリカによるアフガニスタンそしてイラク侵攻、さらに一連の革命そしてNATOによるカダフィ政権打倒の後、多くのアラブ諸国に残された選択肢は多くなかっ
た。
それは西側諸国に屈するか、或いは完全武装するか、どちらかの道だった。

ロシアの声記者は、雑誌『世界政治におけるロシア』のルキヤノフ編集
長に話を聞いた。
「もちろんアメリカの側からの影響を受ける対象に、潜在的になる可能性のある体制を持った国々が出す結論は全く同じになるだろう。
大量破壊兵器を放棄する事はできない。何故ならそれが自分達に触れさせない唯一の保障となるからだ。
その意味で北朝鮮が極めてよい例だ。ピョンヤン当局は、あらゆる事から考えて、もうかなり以前から体制転覆を目的とした、アメリカの標的になる筈だった。
しかしながらそれは行われなかった。介入の代価が大変高くなる可能性があるからだ。
第一に朝鮮民主主義人民共和国にはプリミティヴなものとはいえ、やはり核及びミサイルプログラムがあるからだ」
編集長は、このように話している。

ヨーロッパやアメリカの意見によると、民主主義的でない体制を持つ国々は西側により追い詰められ、西側は、そうした国では馴染みのない民主主義なるものやメンタリティを押し付けようと試み、内政干渉し、さらには彼らが新しい技術を手に入れる道を閉じている。

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中東で始まる軍拡競争(2)へ続く

9月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル