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アニメ製作スタジオ・ソユーズムリトフィルム創立75周年(1)

2011-09-29 | ラジオ
モスクワにあるアニメ製作スタジオ・ソユーズムリトフィルムは、創立75周年を祝っている。
欧州で最大規模のアニメスタジオは、スターリンの指示によって1936年に創設された。
このスタジオでユーリ・ノルシュテインも、世界の傑作『霧につつまれたハリネズミ』を撮影したほか、現在、ロシアオリンピック代表のシンボルとなっているチェブラーシカも誕生した。

ソユーズムリトフィルムが初めて製作したアニメ『アフリカは暑い』はモノクロだったが、それから一年後の1937年には、カラーアニメの製作が始まった。創設から75年の間に1500本以上のアニメが製作された。
ソユーズムリトフィルムのアニメーター、シロベレエフさんはロシアの声からのインタビューに対し、その中の多くの作品は国際的な名声を得て、アニメの傑作として認められたと指摘し、次のように語っている。
「2001年に東京で開かれたフェスティバル・ラピュタでは、時代を超えた秀作アニメ150本が選ばれ、『雪の女王』を含めた11本の作品が堂々たる地位を獲得した。
このリストの中には『手袋』のほか、ウクライナの民話を基にしたアニメ『昔々あるところに犬が住んでいた』、また『ライオン・ボニファチーの休暇』、そして製作中だった作品『外套』も含まれた。
秀作アニメ作品150では『霧につつまれたハリネズミ』や『話の話』がランキングのトップを占めている。
アニメーターは、このように話している。

ソユーズムリトフィルムで製作された傑作は、現在も世界の芸術家たちにインスピレーションを与えている。
日本のアニメーション作家・宮駿氏は1957年の『雪の女王』など、ソ連のアニメーションが自身の作品に特に影響を与えていると指摘している。

日本では『チェブラーシカ』、中国では『ネズナイカ』が大きな人気を獲得している。
ソユーズムリトフィルムのアニメータ・シロベレエフさんは、現在はユーチューブなどで、ソ連やロシアの優れた作品を自由に観る事が出来るようになっていると述べ次のように語っている。
「1500本からなる素晴らしい作品のなかでも、さらに優れたアニメがインターネットで配信されている。
その多くはテレビ局へ売却されたが、これは私たちの素晴らしい遺産であり、それらを観ることが可能となっている」
アニメータは、このように話している。

アニメ製作スタジオ・ソユーズムリトフィルム創立75周年(2)へ続く

6月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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