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日本の債務問題 解決を急ぐ必要はなし

2011-09-14 | ラジオ
日本での震災と原子力発電所での事故の長期的影響は、一見して思われるほど、単純なものではないようだ。
多くの専門家たちは日本経済が打撃を乗り越え、速やかに復興に向かっていると考えてはいるものの、それが停滞していた日本経済がさらに成長するための刺激となるとする考えには同調していない。
確かなことは、この打撃は大きなものであったものの、世界第三の経済大国を破壊する程のものではなかったということだ。

経済学博士でオポーラロシアの専門家評議会で、議長を務めるクリチェフスキー氏は、日本経済への信頼は大きなものであり、深刻な打撃にも関わらず、経済的な安定を取り戻すことが出来ると語っている。
「日本国民は一致団結した。新しい状況においては、新しい指導部が必要となるが、それも確保された。
指導部が代わることで野心的な目標や課題が設定されるだろう。さらに新しく首相になられた人物は、財政に関して決して素人ではない。
日本製品の競争力は衰えていないどころか、徐々に伸びてきてさえいる。また必要な検査を通過した農作物の流通も始まった。
組立工場における部品の不足も徐々に解決されていくだろう。トヨタはどこで生産を行おうが、それはトヨタで在り続ける。
というのも今日の自動車産業においてハードはたったの30%であり、残る7割は日本の資産で占められているからだ。
ですから東南アジアに比べて、製品の価格が高いことを悲観視する必要はないのだ。ハイテク製品は基本的に日本などの国々に帰属しているからだ」
クリチェフスキー氏は、このようにコメントしている。

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一方で日本の国家債務が膨らんでいることは大きな問題となっている。債務額はすでにGDPの2倍以上になっている。日本の債務問題がアメリカのような深刻なものとなる恐れはないのだろうか。
この問題に付いて再びクリチェフスキー氏のコメントを紹介しよう。
「日本の国家債務が確かに巨額に上っているが、重要なのは金額ではなく、その返済の質にある。
今日、日本にとって債務返済の問題は深刻なものではない。というのも一部の債務はすでに立て直されており、期限内に返済されるか、清算されているからだ。緊急に債務を削減する必要はないのだ」
日本の債務問題に付いてクリチェフスキー氏のコメントを紹介した。

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9月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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