「グロムイコ-戦争と平和と外交」スヴャトスラフ・リバス氏の著書が、モスクワの出版社によって出版された。
これはアンドレイ・グロムイコに付いての最初の完全な伝記となる。
アンドレイ・グロムイコ氏の息子であるアナトリー・グロムイコ氏は、現在歴史学博士でロシア科学アカデミー準会員を務めているが、今回の伝記の客観性を評価して次のように語っ(※ここで声が切れた)。
「この本は世界の超大国の外相ポストを28年間にわたって務めた、私の父に関する本だ。
この本が書かれるに当たっては、歴史研究の際に守られるべき規則が、しっかりと守られていいる。それは主人公が歴史上の出来事に直接参加している当事者として描かれなくてはならない、ということだ。
私の父はいつも歴史から逃れることはできないと言っていたが、彼の生涯を見てみれば、いつでも国益を考えて行動していたことが分かる。外交というのは何か個人的なものではなく、大変な国家的な仕事なのだ」
アナトリー・グロムイコ氏は、このようにコメントしている。
今回の本の著者のリバス氏は、グロムイコは外交において20世紀の鏡であったと述べている。アンドレイ・グロムイコが外交人民委員部に入ったのは1939年のことで、1943年の8月には在アメリカ特命全権大使に任命された。また9月からはキューバ公使も兼任した。
1944年には国連創設のための会議におけるソ連代表団の団長を務め、その翌年にはサンフランシスコで国連憲章に調印した。
グロムイコ氏は対ヒトラー連合の強化に多大なる貢献をし、1945年にはヤルタとポツダムでの歴史的な会談に参加している。
グロムイコは1957年にソ連外相に就任し、その後1985年までそのポストに留まった。欧米諸国でグロムイコは、その立場を貫く姿勢からミスター・ニェットとして知られた。
アナトリー・グロムイコ氏は、父親がよくはっきりとした拒否は往々にして、巧みに立ち回ることよりも結果を出すことがあると言っていたと回想している。
グロムイコ氏はまたベトナム戦争の終結や1962年のキューバ危機の解決、カシミールの領土問題をめぐるインドとパキスタンの戦争回避など、多くの外交交渉に積極的に参加した。
一方でグロムイコ氏は家庭において、2人の子供のよき父であり、よく笑い後には5人の孫に恵まれた。
1989年に亡くなった際には、家族の希望によってクレムリンにではなく、ノヴォデヴィッチ墓地に埋葬されている。
9月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
これはアンドレイ・グロムイコに付いての最初の完全な伝記となる。
アンドレイ・グロムイコ氏の息子であるアナトリー・グロムイコ氏は、現在歴史学博士でロシア科学アカデミー準会員を務めているが、今回の伝記の客観性を評価して次のように語っ(※ここで声が切れた)。
「この本は世界の超大国の外相ポストを28年間にわたって務めた、私の父に関する本だ。
この本が書かれるに当たっては、歴史研究の際に守られるべき規則が、しっかりと守られていいる。それは主人公が歴史上の出来事に直接参加している当事者として描かれなくてはならない、ということだ。
私の父はいつも歴史から逃れることはできないと言っていたが、彼の生涯を見てみれば、いつでも国益を考えて行動していたことが分かる。外交というのは何か個人的なものではなく、大変な国家的な仕事なのだ」
アナトリー・グロムイコ氏は、このようにコメントしている。
今回の本の著者のリバス氏は、グロムイコは外交において20世紀の鏡であったと述べている。アンドレイ・グロムイコが外交人民委員部に入ったのは1939年のことで、1943年の8月には在アメリカ特命全権大使に任命された。また9月からはキューバ公使も兼任した。
1944年には国連創設のための会議におけるソ連代表団の団長を務め、その翌年にはサンフランシスコで国連憲章に調印した。
グロムイコ氏は対ヒトラー連合の強化に多大なる貢献をし、1945年にはヤルタとポツダムでの歴史的な会談に参加している。
グロムイコは1957年にソ連外相に就任し、その後1985年までそのポストに留まった。欧米諸国でグロムイコは、その立場を貫く姿勢からミスター・ニェットとして知られた。
アナトリー・グロムイコ氏は、父親がよくはっきりとした拒否は往々にして、巧みに立ち回ることよりも結果を出すことがあると言っていたと回想している。
グロムイコ氏はまたベトナム戦争の終結や1962年のキューバ危機の解決、カシミールの領土問題をめぐるインドとパキスタンの戦争回避など、多くの外交交渉に積極的に参加した。
一方でグロムイコ氏は家庭において、2人の子供のよき父であり、よく笑い後には5人の孫に恵まれた。
1989年に亡くなった際には、家族の希望によってクレムリンにではなく、ノヴォデヴィッチ墓地に埋葬されている。
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9月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル