ロシア国家統計局の情報によるとロシアでは今年2011年上半期、人口が約8万7500人減少した。つまり0.06%の人口(???)となる。
一方で平均寿命は延びており、2005年の65歳から2010年では69歳にまで上がった。
ロシアの人口は現在1億4280万人。ロシアの人口動態政策の概念には、保健の向上、家族支援などに向けられた多くの対策が含まれている。
ロシア保健社会発展省は2015年までにロシアの人口は、1億4200万から1億4300万のレベルで安定し、2025年までには1億4500万人にまで増大すると予測している。
ロシア社会院・社会問題人口動態政策委員会のニコラエワ議長は、人口動態の肯定的な傾向を維持するためには、正しい政策が必要だとの考えを表し、次のように語っている。
「人口動態に立ちはだかる主な課題は、第2子、第3子、それ以降の子どもたちの出生率を促進することだ。それが成されなければ、人口の減少から抜け出すことは出来ない。
もちろん住居の問題だけでなく、社会問題を解決し経済を発展させることが不可欠(※語尾は全く声が出ていない)」
議長は、このように話している。
2011年上半期で移民の数は37%増大し、ロシア人の人口減少を穴埋めした。一方でニコラエワ議長は移民の誘致ではなく、ロシア国民の出生率増大にアクセントを置いていると述べ、次のように語っている。
「私は熟練した専門的技術を持つ移民が必要だという考えを排除してはいないが、我々は先ず初めに、ロシア人の出生率を促進しなければならないという立場に確固として立っている。
基本的な問題はロシア人にある。タタールスタン共和国やバシキール共和国、カフカスなどにこの問題はない。問題はロシア中央部、シベリア、ウラル地方にあり、先ず第一にこの問題に取り組まなければならい」
ニコラエワ議長は、このように発言している。
尚、ニコラエワ議長は、人口動態問題をロシア政府の優先課題としなければ、その他の全ての政策は、意味のないものとなると語っている。
8月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル