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台湾へのF-16供与問題をめぐって(2)

2011-09-12 | ラジオ
ではここでモスクワ大学アジア・アフリカ諸国大学のカルネーエフ副学長の意見を御紹介したいと思う。
「アメリカ人ジャーナリストが注意を向けた問題は、随分以前から議論されているものだ、すでに数年にわたって大抵は非公式な場だが、エキスパート達はこのニュース、このテーマを話し合っている。
示されている問いというのは、現代の状況において最新の武器兵器を供与する際に、どのくらい台湾のパートナーたちを信頼することが出来るだろうかというものだ。この議論はアクチュアルな問題だ。
何故なら現在私たちは、台湾と本土の急激な接近プロセスの目撃者となっているからだ。かつて、これ程までに集中的な交流というものはなかった。

台湾の野党勢力は現在の馬英九総統を、台湾をそうしたプロセスをどうにかコントロールする(???)があったにも関わらず、それを忘れて全く軽率にも中国の腕の中に、この台湾という国を投げ込んでしまったとして強く非難している」
副学長は、こんなふうに指摘している。

ここで浮き上がってくるのが、現代の台湾人のアイデンティティの問題だ。統一された中国の利益か、或いはそうでなく台湾の利益か、どちらにより忠実であるべきかという問だ。
接触が急激に高まるにつれて、この問いに答える事がますます難しくなっている。
台湾国防部いわゆる台湾国防省のスボークスマンは、論文は現実と一致していないと反論している。また台湾行政院新聞局は、ウォールストリートジャーナルに、取り消し広告を求めると伝えた。
熱い論戦は台湾議会でも展開されている。台湾の野党はあべこべに、論文の著者であるジョン・コール氏を支持し、与党国民党は台湾における中国諜報部の活動に目をつぶっているのが現状だと指摘している。

新聞『ウォールストリートジャーナル』が触れたテーマは、充分重大なものであり、扱い方によっては大変危険なものを孕んでいる。
ジョン・コール氏が故意に或いは、そうでなく引き起こした、この嵐のような論争は、そうでなくても難しく奥の深い台湾問題を、さらに複雑なものにしてしまった様だ。

共産中国にしてやられるアメリカ―民主台湾の孤立を招いた歴史の誤り
クリエーター情報なし
草思社

(???)は何を言っているのか不明

9月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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