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世界ダーティーマネー銀行は存在するか(1)

2012-05-12 | ラジオ
麻薬および犯罪に関する国連組織の代表フェドートフ氏は、国境を越えた犯罪は毎年2兆1千億ドルもの金を稼ぎ、状況はますます深刻化する可能性がある。この事は、国の経済的発展と安全の脅威になっていると指摘した。
一方で専門家たちはグローバルな犯罪との闘いのメカニズムは、今のところ上手く機能していないと考えている。
犯罪集団は麻薬や武器、人身売買で稼ぎ、ハッカーや誘拐、ゆすり、たかりによって富を得ている。
フェドートフ氏によると人身売買だけで、犯罪集団のボスは年間320億ドルものお金を得ている。また発展途上国の汚職グループは、社会から年間400億ドルの、言ってみれば貢物を受け取っている。

国連には麻薬や犯罪との闘いや発展、および調停に向けた作業に関する努力を終結させる、いわゆる統一国連という名前のプログラムが存在している。
ロシア議会下院国家会議・安全および汚職克服委員会のメンバーであるレズニク氏は、現在のメカニズムは国連の下では事実上いかなる影響力もない。これをしなければならないのは国家であり、国家にはあらゆるタイプの汚職と闘うインストルメントがあるとの考えを示した。
インターポールロシアビューローの元所長を務めていたオフチンスキイ氏は、ロシアの声のインタビューに対し、組織犯罪との闘いは世界を単位とした部隊であるとし、次のように続けている。
「組織犯罪とは窃盗や強盗から経済犯罪や汚職、過激主義、テロリズムまで至る幅広いものだ。こうした統一戦線に対抗できるのは、総合的な機構だけだ。ロ
シアには、そうしたものが存在している。
ロシアではインターポールが非常によく機能している。ロシアのインターポールは,1990年代末にもう犯罪的な資本の移動やポスト・ソビエト空間、および東ヨーロッパでの犯罪組織形成を追跡するプログラム・ミレニアムを提唱した。
我々には国際的な金融情報機構すべてと繋がった、モニタリング・システムがある。またヨーロッパのインターポールとの連絡用の、コンタクトポイントも存在している。しかし重要なのは、こうしたあらゆる機構が一つにまとまったシステムの中で働くようにする事だ」
オフチンスキイ氏は、このように述べている。

世界ダーティーマネー銀行は存在するか(2)へ続く
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4月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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