Fish On The Boat

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『Tweet & Shout ニュー・インディペンデントの時代が始まる』

2014-03-25 00:01:53 | 読書。
読書。
『Tweet & Shout ニュー・インディペンデントの時代が始まる』 津田大介
を読んだ。

インターネットが普及した95年頃からの音楽業界の様子や流れを説明し、
現代の音楽の分野はどういう道筋を経て今のようになったか、
そして今どうのようになっているかが書いてあります。
「今」というのは、2013年1月までですが(本書は2013年2月25日発行)。

内容には、政治や東日本大震災のことも少し語られ、
特に震災については、本書の終りの方で、ロックバンド、
アジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤正文さんとの対談の中で、
彼の震災に関する活動を中心としながら取り上げられています。

しかしながら、大きな目で見て言えば、
この本は、ミュージシャンを中心としてクリエイターが今後
生き残っていくためにはどうしたらいいのかというビジョンを、
いろいろなモデルケースを紹介しながらもたらすものでありましょう。
そしてニューインディペンデントという言葉でもって表現していますが、
それは自活のできる新しい形でのクリエイターのスタイルについての言葉です。
自活であり、そして自助というものもやっぱりこの時代には必要なのだ、
そう思えてくる言説でした。
自助については、1月に考えたことがあります、その時の記事がここなので、
興味のある方は続けて読んでみてください。

津田大介さんについては、
数回テレビで見たことがあるのと(僕はあまりテレビを見ないので)、
ツイッターでフォローしているくらいなもので、よく知らないです。
ただ、本書などの彼の著作を読むと、
ツイッターでは他人からの彼自身の評価については
損をしているんじゃないかと思える向きがあります。
でも、僕みたいな、ツイッターがきっかけで本を買ってみたりする人もいるでしょうし、
有料メルマガの宣伝としても使えているでしょうから、
いいんでしょうね。

300人確保しないとクリエイターとしてはやっていけない、と
目標値を明確にあげています。そして、そのくらい確保できないようじゃ、
プロしてはまず無理だと断言しています。
厳しい世界です。
そして、そういう形を作るのには今ってそんなに時間はないんだぞということでした。

僕はクリエイターには興味があるんですよ。
まぁ、なんにせよ、なんらかでも動かないといけない時期みたいです。
東京という街は、そういう切迫感を与える街だ、
なんていうようなことがNHKの朝ドラ『あまちゃん』のアキちゃんが
言っていましたが、もう最近は、田舎にいる僕でもネットを見ていると、
そういう切迫感を感じさせられます。
まあ、なにやら考えたり生み出したりインプットしたりすることが、
ただの時間の無駄ってこともないんだとは思いますが…。

著者 : 津田大介
スペースシャワーネットワーク
発売日 : 2013-02-22
インターネットが普及した95年頃からの音楽業界の様子や流れを説明し、現代の音楽の分野はどういう道筋を経て今のようになったか、そして今どうのようにあっているかが書いてあります。「今」というのは、2013年1月までですが。300人確保しないとクリエイターとしてはやっていけない、と目標値を明確にあげています。そして、そのくらい確保できないようじゃ、プロしてはまず無理だと断言しています。厳しい世界です。そして、そういう形を作るのには今ってそんなに時間はないんだぞということでした。
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