Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

暑中お見舞い申し上げます。

2014-08-04 21:16:39 | days
僕の住む北海道の街でも、
熱帯夜をおくる日が増えてきました。
暑いですね、みなさまのお住まいの街もやっぱり暑いですか。
暑中お見舞い申し上げます。

この真夏の暑さが通り過ぎてから残暑がやってきて、
ほどなく秋になりますね。
ま、あまり先の時節まで思いを巡らせずに、
今の暑さを受けとめて、夏を生きていることを実感しましょうか。

「夏は夜」といいます。
枕草子の中に清少納言が書き残した、古典の授業で習う文句ですよね。
夜の散歩などしない性質の僕ですが、
網戸越しに眺める暗闇の濃さと虫の声は、暑さや湿気と相まって、
なかなかに夏というものの、日中とは違った形でのその存在感を
僕の胸にしみいらせてくるものです。

しかしながら、昼間の、草むらの草いきれや、
道路のアスファルトの匂い、陽炎、緑の深さ、硬い日差し、舞う蝶たち、
そういったものも、実はいいものです。

夏が過ぎたら薄れていく、そういったものの記憶は、
一年後にまた再体験して甦るものでもありますが、
それでもよくよく飽きたりしないのだから、
よほど控えめに、夏そのものが漂わせる
「かほり」のようなものなのかもしれない。
いや、「シルエット」でしょうか。

あぁ、悪くない。
悪くないです、夏。

雨の降り方は豪快で、
太陽が姿を現わせば、かんかんと笑うかのよう。
それでいて下品ではないのは、
さきほど書いたように、夏の「かほり」や「シルエット」のせいですよ。

星々がもっと輝きだす季節には、
これほど夏をはっきりとは書けないでしょうから、
暑中お見舞いとしてお届けした次第です。

暑中には生の躍動あり、です。

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