読書。
『クローディアの秘密』 E.L.カニグズバーグ 松永ふみ子・訳
を読んだ。
児童文学の名作のひとつとして、
よく本書も名前が挙げられているので、
どれどれ、と読んでみました。
スタジオ・ジブリの宮崎駿さんも映画化したかった作品だそう。
主人公の女の子クローディアが、弟を誘って家出をします。
その家出に選んだ場所は、ニューヨークのメトロポリタン美術館。
いったいどんな家出生活になっていくのか?
おもしろかったです。
たんたんとした文章ではありながら、
引っ張っていくストーリーが強いんです。
なので、自然と文章にも力が宿るという気がしました。
無駄がなく、冗長さもほとんどなく、
形容詞さえあまり使われないような文章で、
しっかり読み手の気持ちを捉えていくというのには、
著者は化学専攻の理系の女性だそうですが、
本質的なところから話を組み立てるというやり方に
秘密がありそうに感じました。
奇しくも今日、ほぼ日の連載「目標を、達成しやすくするヒント。」で読み、
「これか!」とわかったことがあって、
それは、世界観・初期設定だけを考えて、
それからいきなり本番として小説を書き始めるのは演繹で、
いろいろ勉強して枠組みを作ってやるのは帰納だということ。
この作品はまず第一稿の段階ではきっと演繹でつくられていると思うんです。
それから書き直したり修正したりしているような気がする。
ちなみに、数学者は演繹的な考え方をし、
大部分の人は帰納的な考え方をするそうです。
著者のカニグズバーグ夫人の名前は初めて知りました。
本書のほかにもいろいろと作品を残された人のようですので、
また機会を作って読んでみたいなと思いました。
『クローディアの秘密』 E.L.カニグズバーグ 松永ふみ子・訳
を読んだ。
児童文学の名作のひとつとして、
よく本書も名前が挙げられているので、
どれどれ、と読んでみました。
スタジオ・ジブリの宮崎駿さんも映画化したかった作品だそう。
主人公の女の子クローディアが、弟を誘って家出をします。
その家出に選んだ場所は、ニューヨークのメトロポリタン美術館。
いったいどんな家出生活になっていくのか?
おもしろかったです。
たんたんとした文章ではありながら、
引っ張っていくストーリーが強いんです。
なので、自然と文章にも力が宿るという気がしました。
無駄がなく、冗長さもほとんどなく、
形容詞さえあまり使われないような文章で、
しっかり読み手の気持ちを捉えていくというのには、
著者は化学専攻の理系の女性だそうですが、
本質的なところから話を組み立てるというやり方に
秘密がありそうに感じました。
奇しくも今日、ほぼ日の連載「目標を、達成しやすくするヒント。」で読み、
「これか!」とわかったことがあって、
それは、世界観・初期設定だけを考えて、
それからいきなり本番として小説を書き始めるのは演繹で、
いろいろ勉強して枠組みを作ってやるのは帰納だということ。
この作品はまず第一稿の段階ではきっと演繹でつくられていると思うんです。
それから書き直したり修正したりしているような気がする。
ちなみに、数学者は演繹的な考え方をし、
大部分の人は帰納的な考え方をするそうです。
著者のカニグズバーグ夫人の名前は初めて知りました。
本書のほかにもいろいろと作品を残された人のようですので、
また機会を作って読んでみたいなと思いました。