Fish On The Boat

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『レンブラントとフェルメール』

2015-09-21 21:49:50 | 読書。
読書。
『レンブラントとフェルメール』 岡田昌幸
を読んだ。

読書の秋と、芸術の秋の一石二鳥。
17世紀オランダの巨匠、レンブラントとフェルメールを扱った本です。

まず、レンブラントは多作で知られ、存命中から巨匠となった画家です。
ぼくの印象だと、宗教画なども多く、
画風も昔の絵だよなぁという気がするのですけど、
なかなか動的で、生命力を宿しているような絵が多いです。
ただ、黒とか茶とかそういう色合いが多い。

続いてフェルメールですが、
これはもう、存命中は売れなくて画商をやっていたらしいです。
残した作品も30数点で、19世紀の後半に再発見されて、
それまでは無名の画家だったのだけれど、巨匠となった人だそう。
「真珠の耳飾りの少女」が有名ですが、ああいう、魅力のぐっと詰まって
心が惹かれる作品よりも、静的で、
詩的かつ私的な感じの構図が多いと思いました。
それに、「真珠の耳飾りの少女」の青いターバンもそうですが、
使われている青の静けさと落ち着きが印象的。

この二人の巨匠に共通するのは、
二人とも破産していることです。
いや、フェルメールは、彼の死後に家族が破産申告をしたのだったか。
いまもそうかもしれませんが、画家が生きていくのは大変だったのかな。

レンブラントは銅版画も数多く残したようで、
それらも本書には収録されています。
銅版画ってこういうものかっていうのがわかりますね。
彼の銅版画はぼくは好きでした。

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