Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『檀蜜日記』

2015-10-12 23:46:14 | 読書。
読書。
『檀蜜日記』 檀蜜
を読んだ。

グラビアタレント?
お色気タレント?
きれいなお姉さんタレント?

あまりテレビを見ないぼくは、
テレビで檀蜜さんをみたことは、たぶん、5回あるかないか。
でも、名前からしても、ちょっとその動いたり話したりする姿をみても、
異色だよなぁ、という感想はもちましたし、興味もわくタイプの人。

そんな檀蜜さんが、どういうことを考えて、
どんな文章をつくりだすのか。
2013年の秋から2014年の夏までの約一年間の日記です。

と、ここから急にトーンがかわりますが、
本書を読んでインスパイアされた考えです。
ではいきます。

平気で人を追い詰めたり、立派な建前を押しつけたり、
機械的にルールで縛ったりなどなど、かなり社会は人間にタフさを要求する。
ズームアップして見てみれば、
人間が人間にタフさを要求しあっているように見えるだろう。
そんな世界で、嘘すらつけなくなったら終わりだろう。
みんな、うまく嘘をつけ。

一方で、学術的研究だとか建設的な話し合いの場だとかでの嘘は
みなの足を引っ張ってしまう。
だから、嘘をつかれたくなかったら、
人を追い詰めたり立派な建前を押し付けたり
機械的にルールでしばったりしないことだ、
ということにならないか。
それは無理だろうから、やはり適度に嘘はいるということか。

嘘って、人間関係の緩衝材のような役割をしているんだよ、
という話をたしか河合隼雄さんがされていたような気がする。
嘘のない言葉ばかりで生きるのは、
抜きみの真剣をぶらぶら携えて歩くことに似ているのかもしれない。

でも、男女限らず好きな人だとか大事な人には、
なるだけ嘘はつきたくないものです。
本音で語って、「へえ、おまえはそうなんだ」と
許し認めあえるのがいいなといつも思う。
自分を有利にして相手から何かを搾取するための嘘は最低だ。

と、檀蜜さんが本書で
「休みだが忙しい時期なので無理してバイト出勤したら
店長に休みなさいとお叱りをうけて感動した・・・」
という嘘を学生時代にエントリーシートに書いた話を読んでの考え。

檀蜜日記おもしろかったです。
内容に味があり、そしてさりげないユーモアがあります。


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