Fish On The Boat

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『プロ野球の一流たち』

2010-02-05 11:06:14 | 読書。
読書。
『プロ野球の一流たち』 二宮清純
を読んだ。

一流の成績を残した人たち、名監督の言葉や記録。
無冠の、記憶に残る選手や一流選手を解析。
急成長したり復活したりした選手についての特集。
そういった没野球的な読み物だけじゃなしに、
野球を作っている構造の問題や暗部、独立リーグの可能性などについても
真正面から取り組んで書いてくれている。
2008年の本ですが、まだぎりぎり読める本だと思います。
野球を知らなきゃ面白くはないでしょうけど。

もうすこし具体的に書くと、楽天の野村監督(当時)のインタビューや、
戦後最強のバッターとも呼ばれる、コーチとしても手腕を発揮した
野球人・中西太さんのインタビュー、清原選手(当時)は名バッターなのか
どうかの分析、松坂についての東尾さんへのインタビューなどなどですね。
スポーツ好き、野球好きで、スポーツ紙をよくチェックするけど、
『Number』だとかの雑誌はあんまり読まないって人には、相当おもしろい
ものを読んだ気にさせられる本かもしれません。

こういう、興味はあるんだけど、なかなか自分で考えたり
取材したりできないことを代わりにやってくれているなぁ
なんて感じさせてくれる本は貴重ですよね。
というか、世の中そういう本だらけなんだろうけど、
この本は、何故かそう気付かせてくれるような本なんですよね。
それだけ自分にとって、絶妙な距離感と知識量のトピックが
野球なんだと思います。
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2 Comments

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美女と野球 (Reso)
2010-02-05 19:54:32
野球関係の本って、なぜかビジネスマンに売れているらしいから不思議ですよね。

かくいう僕も好きなので、ノムさんの本やイチローの本など何冊か持っています。

プロの技術的なところで言えば、最近、「フルタの方程式」というTV番組にハマっているんですが、それを観るとプロってすげぇと感動すら憶えます。
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レス (mask555)
2010-02-05 20:39:50
美女と野球って、リリーさんですね、
その本読みましたが、ほとんど覚えていません…。

ビジネスマンに売れているんですか~、
なにか方法論とか組織論とかに共通点があったり
するんでしょうか。
それとも、頭の休まり方にちょうどいい分野なのが
野球なんですかねぇ。

古田さんはキャッチャー史上シーズン最高打率を
残しているんですもんね。それでリードも肩も良い。
改めてすごい選手だったなぁと思いだします。
そんな彼の野球論。興味がわきます。
奥の深いスポーツの、その奥の深さが垣間見えると、
素人は、カル缶へまっしぐらの猫みたいに、夢中になって
再度そのスポーツの虜になってしまいますよね。
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