読書。
『ひらいて』 綿矢りさ
を読んだ。
中盤、おい!こんな展開かよ!と
主人公の破天荒な行動にかき乱されたけれど、
最後まで読んでよかった。
最後まで読んで、まるごと一冊で完結する立派な小説でした。
「高校生の青春と恋愛を瑞々しく描いた傑作」と
裏表紙に書かれていて中盤までではウソだろと思いましたがね。
どろどろしてきます。
主人公の「愛」みたいな女子はいるなあと思った。
破天荒さをちょっと差し引いた「愛」はいる。
「なんでも自分の思う通りにやってきて、
自分の欲望のためなら、他人の気持ちなんか、一切無視する奴」
それが「愛」でありLOVEのどうしようもないところでもありますね。
「なぜすべて奪うまで気づけない。欲しがる気持ちにばかり、支配されて」
と自分と重ねるようにサロメを評する後半の愛ちゃんです。
そういうひといるもんねえ。
それが本当のLOVEだと言わんばかりに。
まあ、愛の強さにはそういう面もあるけれど、
愛を野放しにしている感じがします、僕なんかには。
書き方としては、
正面突破の姿勢ではあるのだけれど、
直球ばかりではなく、
変化球も交えた組み立てのピッチング的でした。
著者の地力を感じる一冊です。
『ひらいて』 綿矢りさ
を読んだ。
中盤、おい!こんな展開かよ!と
主人公の破天荒な行動にかき乱されたけれど、
最後まで読んでよかった。
最後まで読んで、まるごと一冊で完結する立派な小説でした。
「高校生の青春と恋愛を瑞々しく描いた傑作」と
裏表紙に書かれていて中盤までではウソだろと思いましたがね。
どろどろしてきます。
主人公の「愛」みたいな女子はいるなあと思った。
破天荒さをちょっと差し引いた「愛」はいる。
「なんでも自分の思う通りにやってきて、
自分の欲望のためなら、他人の気持ちなんか、一切無視する奴」
それが「愛」でありLOVEのどうしようもないところでもありますね。
「なぜすべて奪うまで気づけない。欲しがる気持ちにばかり、支配されて」
と自分と重ねるようにサロメを評する後半の愛ちゃんです。
そういうひといるもんねえ。
それが本当のLOVEだと言わんばかりに。
まあ、愛の強さにはそういう面もあるけれど、
愛を野放しにしている感じがします、僕なんかには。
書き方としては、
正面突破の姿勢ではあるのだけれど、
直球ばかりではなく、
変化球も交えた組み立てのピッチング的でした。
著者の地力を感じる一冊です。
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