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<Font size=2><strong><GMの行方...雑感>     ‘08-12-9</strong></Font>

2008-12-09 10:17:09 | Massy's Opinion
GMの救済をめぐってアメリカで国会がもめている様だ。勿論、新聞情報からなので詳細や確度は解らない。自動車屋なりの行方を探って見たい。僕の本棚には「GMとともに」(昭和42年)「晴れた日にGMが見える」(昭和53年)の2冊が埃を被っている。何れもダイヤモンド社の発行である。貪る様に読んだ昔を思い出しながら、改めて時代の流れを感じる。アメリカの衰退とこれからのオバマのやり方に注目だ。

日本の自動車メーカーは海外の工場を手放すだろう。各国、特にアメリカの工場は今の為替レートでは意味が無い。

欧州の自動車メーカーも同じ危機にさらされている。ルノーは日産を手放すだろう。日産は生産している車と売れている車がマッチしていない。OEMの車ばかりが売れている。

省エネ、小型化に対応できる車はトヨタのプリウスだけだ。ガソリン、ディーゼル、CNG,LNG,LPG、ハイブリッド、電気、水素色んな動力源があるが、商品化され実績のあるのはトヨタのハイブリッドが一番だ。既に、アメリカのタクシーにも使われている。此れは、大変な実績だ。

こんなことから考えるとGM再建の柱にはハイブリッドを使わざるを得まい。

かって、フランスがルノーを中心に公団化したような救済方法になるのではないだろうか?

GMとフォードの合併によるホールディング会社でその下にトヨタの工場を柱に日本の自動車工場をぶら下げ、GMの工場も閉鎖することなく、雇用を守り採算性を考える。造る車はハイブリッド、プリウス方式の車である。

エンジンの動力源については、色んな議論があるのは充分理解しているつもりだ。

しかし、何と言ってもプリウスの実績は21世紀の自動車の「より経済的」「対環境汚染」の必要条件の中では大きい力がある。浅はかな考えかもしれないが、アメリカも大企業病に組織が病んでいるのだろう。あれだけの大企業でありながら、経営者が専用ジェット機を、使い議会へ行き、非難をされると直ぐ自動車で行く、そして、給料を1ドルにする。責任丸投げ言い訳に終始する日本の経営トップより素直で増しかも知れないが、ビッグ3の経営者も組織の上に胡坐を書いて本来の判断力を無くしていたのだろう。これからの自動車メーカーは新車を売ることだけでなく自動車の流通の末端まで目を配り、世界的な連携を自動車メーカーが取るように成らなければ駄目だ。その意味では「通行区分の世界統一」(生産車の種類を少なく)―「省エネ、環境対策」―「化石燃料からの脱却」―等今まで言い古された命題を速やかに解決する事だ。早く立ち直りの方向を明確にしていくのが責任だろう。

☆オバマ次期大統領の人事を見るとヒラリーを使い、凄く老獪だ。スタッフを如何使うか?ブッシュもイラク参戦の誤りを素直に認めているようなのでアメリカの再建には協力は兎も角、邪魔はしないだろう。早く、ビック3の救済方向を示して経済の安定をさせて欲しい。