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<Font size=2><正規と非正規雇用...>   ‘08-12-16</Font>

2008-12-16 13:50:37 | Massy's Opinion

この数日来、派遣切りの問題がニュースを賑わせている。しかし、僕にはもう一つ正規社員、非正規社員の区分けが明確には、解り難い。

☆経団連の御手洗会長とキャノンの関係はどうなっているんだろう?御手洗さんは会長とは言うものの会社からは浮き上がっているのか?若し、浮き上がっていないとすれば、相当に「裏表のある人」「経団連は昔みたいに指導力が無くなってしまったのか?いずれにしても昔の力が強かった「経団連」が懐かしい。大体、会長にしても副会長にしても顔付きが違ったし、迫力があった。

☆僕は正規、非正規の区分けは、「年功序列型賃金」による長期雇用=正規 「業績給」若しくは「資格給」或いは「時間給」を組み合わせた比較的「短期の期間契約」の「雇用契約」があるが、何れも、経営者と労働者による「雇用契約」だと思う。

☆雇用契約が複雑な形態を取るのは致し方ないこと。昭和の40年代僕の居た自動車販売会社にはコミッションセールス(CS)=業務委託契約、此れに対してハウスセールス(HS)=社員と言う区分けが有った。CSとHSでは営業所の中で机も違った。「士農工商」の序列社会の名残があったのである。時代の変化でCSにも「対外呼称」として「セールス課長」「セールス部長」と言う名刺を持たせるようになった。
会社の中では「係長」が「課長、部長」を管理すると言う変な現象が出来た。出勤時間を守らないCSの連中に「タイムカード」を義務付けた。労働運動も盛んな時代でCSの連中が労働組合を作る動きが出てきた。会社は「業務委託契約」だから労組はおかしいと言った。当時、労政事務所の見解は「タイムカードを押させて、拘束をしているのだから、雇用責任は会社にある」と言う見解であった。

現場の営業所長としては、対外的に自動車事故や取引について何時も雇用者責任を持たざるを得なかった。

御手洗さんはこの点を如何考えているんだろう?マスコミは如何考えているんだろう?学校の先生方、評論家各位は如何考えているんだろう?「雇用責任」は「発注の責任」で首を切ったのは「派遣会社」?同じ工場の中に居たら「雇用責任」は「キャノン」にあるだろう。企業は「株主」、「経営者」、「労働者」の3者の為にあるのではないか?

僕の居た会社は今でもHSとCSが混在している。歴代のトップが50年来変えられない企業の根幹の問題だ。僕は「雇用」の中に「年功序列型賃金」と「業績給型賃金」があると言う考え方をしていた。ストーブリーグ真っ盛りの大リーグでは色々な契約が存在し代理人が必要な位に成っている。社長に成った会社では、思い切って賃金体系の改善に取り組んだが時間は掛かった。最近の論評の中に、「企業の本質論」(会社は何の為にある?)「雇用の本質論」が欠けている。フリーターや派遣が恰も社会正義者のような感じを受けるマスコミの論評が多すぎるように思う。こんな問題に明解な答えが出ないようでは若い人材は育たない。「勉強」と「努力」をする若い人材が素晴らしいのだ。フリーターや派遣を優遇してはいけないし、それに頼る経営は社会的責任を欠いている。