★ Massy‘sOpinion
*最近、とみに読書力が落ちて来た。集中力が落ちて来たのだろう。熱いしよく眠れない。今の僕のニュースソ―スは、新聞は、朝日,日刊スポーツ、週刊誌は、文春と新潮、後は、メール日経、50年前に中古車部会の価格委員会をやっていた時のメンバーが送って呉れるメール便、これが本当に有難い。その他、慶応読書会やら参加している会合のメールが届く。中でも面白いのは、「マンション研究会、広田信子先生」のレポートは参加者が着実に増えてるし、現実的で面白い。
後、本屋さんへはよく立ち寄る。先日ブック・オフに行ってみた。基本的には中古本を買い取り、再販する事が目的だったと思うが、最近では、全く自動車の中古車屋さんと同じに成って来た様だ。新刊の本が纏めて並んでいる。価格は本屋さんより安い。
先日のブック・オフで見つけた本は上記のタイトルの本著者は、黒川文子獨協大教授である。新刊定価1400円、これが220円である。本は全くの新しいもの。著者は知らない。パラパラっと捲って見たら中々内容がいい。特に第9章の中に「自動車販売業務に求められる人材」と言う項目があるのには、今まで約80年間、僕が人一倍、考えたり悩んだりして来た事だから嬉しかったな。今まで、僕は自販連が出来た時 1959年から、色々表に出ない協力をして来たからだ。これも人の縁がある、自販連の創成期の副会長万代さんは僕の中学の時代から、親父の関係で知り合いだったからである。自販連の形造りの関係で、大学の教授をお呼びして講演会や業界の地位向上を考えられたのである。確か一番初めは慶応の加藤寛教授「慶応藤沢の学長」だったと思う。その後、京大の塩地洋教授が定年になるまで、自販連とのお付き合いをして頂いた。そのご縁で僕は京都大学大学院の東アジア経済研究センターの外部研究員を委嘱されてお付き合いをさせて頂いた。お陰様で色んな大学の先生が、我が家にお出でに成り、ご親交を持たせて頂いて来た
*最近では、慶応の八代教授が「日産・ルノーのオーラル・アライアンス」と言う本を出されているが、どんな形で調べられたのかお話を伺いに行ってきたが、グループを作り、手分けしたり情報交換をしなくては深みのある研究成果を発表することは難しい。
時の流れで人も変わるし、隠れた部分は時の流れに押し流されてしまう。この本は著者が一人で纏められたようだが、僕の知っている範囲では、自動車業界のガイダンスとしては大変な力作だと思う。今、自動車業界は本当に大変な時だ。振り返って見ると、アメリカ、カリフォルニア サンノゼ周辺、中国、北京、上海,福州、香港、台北、高尾
にLPG車の教育に行ったり、ミヤンマーには、「Visit Myanmar ミヤンマー観光年」に交通インフラが整って居ないので、日本のタクシーの中古車を使いたいミヤンマーは左ハンドルだけれど右ハンドルで特別に許可すると言う事で、350台輸出した事がある。
その時に色んな問題がメーカーとの間で議論されたが、メーカーは「基本的に中古車の流通を考えた車造り」 の議論は騒がれただけで終わってしまった。上海には「罰没」と言って通関できない自社登録のBMWが160台もあった。没収した車を政府が売るのである。そんな時代から30年、日本の自動車は酷い遅れになって仕舞った。昔、通産省の自動車課は15人位しか居なかった。しかも、自動車界の事は何にも解らない。随分、業界の問題点を話したことを思い出した。ルノーも公団になった会社、日本も昔のフランス、英国と同じ道を辿るだろう。韓国のヒュンダイは、サンノゼの中古車街で新古車が並んでいた。今から25年前の事。昔、CO2削減のカリフォルニア規制が施行された時、「マフラーにプラチナを入れるので高価になってしまう」と騒いだ事があった。今度も「2035以降ガソリン車製造禁止」でも流れはそちらの方に向かっている。
「既存のガソリン車はどう扱われるのだろう?」これから世界のマーケットはインドとアフリカ諸国だろう、中古車が経済力の伴わない国に輸出されるとすれば、地球の環境対策は進まないだろう。読後感からそれて仕舞ったが、著者の纏め上げたご努力に敬意を表します。