TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

正負の数の加法

2007年05月08日 18時33分51秒 | 数学
 今、1年生の授業で正負の数の加法を教えている。
(+5)+(+3)=+8 とか
(-5)+(-3)=-8 というやつである。
かつては、「教科書に忠実に」教えていた。ベクトルを使うのだ。
東へ5m移動することを+5m、東へ3m移動は+3m
というわけで、(1回目の移動)+(2回目の移動)=結果の移動
教科書はこれ。
 ところが授業をしてみると、塾で習っている生徒がいて、彼らは順序だてて習ってないので、教科書どおり教えると混乱する。

異符号の2数の和
(+5)+(-3)=+2 であるが、「どうして?説明できる人は?」というと。
こういう説明をする。
「5に-3を足すということは、5から3を引くことと同じだから5-3で2」
こうである。そんなことは教科書に書いてない。第一、5に-3を足すことがどうして5から3を引くことと同じなのかの説明もない。
 でも、私はこの意見も却下しない。「他には?」というと、教科書どおりの説明をしてくれる生徒も出てくる。中には「異符号の数の加法だから、絶対値の大きなほうから小さなほうをひいて、絶対値の大きなほうの符号をつけて+2」などと説明する生徒もいる。これも却下しない。
 正しくは、
「+5は東へ5m移動することで、そこから西へ3m移動して結果を求めることを(+5)+(-3)と表している。このとき結果は、東へ2m移動したことと同じだから+2」これが教科書の流れを汲んだ説明。

「5に-3を足すということは、5から3を引くことと同じだから5-3で2」という説明に対して
 (-3)+(+5)はどう説明する?と聞いた。これは説明不能になるはず。
ところが、「足し算は足す数と足される数を入れ替えても結果は同じだから、
(-3)+(+5)=(+5)+(-3)=+2」
と説明した。これも塾の弊害。ここでも私はこの意見を却下しなかった。
 第一、正の数と負の数の和に「交換法則」が成り立つことはまだわかってないはず。でも、そんなことをいちいちつっついていたら生徒のやる気を損なってしまう。要は計算ができるようになればよい。論理を追求しても中学1年には難しいばかりになってしまう。

 久しぶりに1年生を教えて面白い。


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久しぶりに・・・

2007年05月08日 18時04分32秒 | 日記
 今日、午後お休みをもらって、実家へ。自宅療養中の弟に会ってきた。その足で母の病院へ行った。母の病院へはだいぶ行っていない。3年担当だったので、たぶん2月にいったきりだと思う。その後怪我をしたので、やっと今日になった。
 母は元気だった。相変わらず短い言葉はしゃべるが長くなると何を言っているのかわからない。車椅子に乗せて病院の玄関口まで連れ出した。今日は暑い日だったが、外の風は心地よかった。車椅子に乗せたりおろしたりするのは、看護師さんにやってもらった。母は右手がきかず、私も脱臼の後で左手が思うようにならないので、お願いした。看護師さんは手馴れたものである。

 3時に病院に行って、4時ごろ病院を出た。今日は暑く、汗をかいたので久しぶりに北朝霞のサウナに寄ったが、なんと3月15日で営業停止となっていた。温泉ブームなのか、温泉でないとお客が入らないのか・・・。前から客の入りが少なく心配だったが、同じビル内の店の経営で何とかしているのだろうと思っていたが。
 脱臼・骨折したところをサウナで暖めながら、マッサージしようと思っていたのに。残念。
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