今度はかけざん。
教科書では「毎時4kmで歩いている人が2時間歩くと何km歩くか。」
生徒「8km」
「式は?」
4×2=8
ここで「4は+4だよね。2は+2だよね。」とやる。
「だから、(+4)×(+2)=+8 いいか?」
生徒「いいです」
「じゃあ今から-のことを考えるので、+の意味を決めるよ。」
「東へ毎時4km進むことを毎時+4kmとする。」
「+2時間はどういうこと?」
生徒「2時間後」
生徒「2時間増える」
(2時間後で収めたかったのですが、2時間増えるというのは良い意見だった。
+2の+を「増える」と解釈すると単に2時間後と考えるより+2がリアルな意味を持つように思った。)
「そうだね今10時だとするとそこから2時増えるということは2時間後だね」
と確認した。
「東に毎時4Kmの速さで2時間後は・・・・。
東に8kmのところにいる。または2時間増える(2時間たつ)と8km東に移動するから
(+4)×(+2)=+8 ですね。」
「これでいいですか?いいと思う人手を上げて。」
(全員手があがる。)
「では、この約束で
(+4)×(-2)は?」
生徒「-8」
「正解!何で?」
生徒「-2は2時間前だから、2時間前は8km西にいるから」
「よろしい」
「または、-2時間というのは2時間時間が減っているから、今10時とすると、
2時間前。つまり2時間時間が戻るということだ。」
「2時間時間が戻るということは8km西に移動する」
(実際にバックして見せる)
(+4)×(-2)=-8
「これでいいですか?いいと思う人手を上げて。」
(手があがる。中に1~2人上がらない生徒がいるが、次にいく)
「今度は(-4)×(+2)を考える。」
「-4は、毎時-4km進むっていうことだけど・・・。これはどんなこと?」
生徒「西に毎時4km進むこと。」
「すると、(-4)×(+2)は?」
生徒「-8」
「その通り!では、何で?」
生徒「西に毎時4km進んで2時間たつから西に8km進む。」
「よろしい。(-4)×(+2)=-8」
「これでいいですか?いいと思う人手を上げて。」
(手があがる。中に1~2人上がらない生徒がいるが、次にいく)
※本当はじっくりやりたいけど、周りの子が飽きてくるので、切り上げます。
「では、最後は(-4)×(-2)は?」
生徒「+8」
ここからは前と同じ説明。
西に4km進んでいる人がいて、今から時間を2時間戻すと東に8km移動していることになる。実際に歩いて見せる。
こうして、
(+4)×(+2)=+8
(+4)×(-2)=-8
(-4)×(+2)=-8
(-4)×(-2)=+8
をまとめる。
この説明も数直線上での説明なので、わかりにくい生徒がいる。
東を+、西を-とするのは「約束」であるから、+は得や増加
-は損、減少といったイメージからは遠いため、理解が困難なのだと思う。
そのため、別の説明も考え付いたが次回。