TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

正負の数の減法

2007年05月13日 17時22分10秒 | 数学
 正負の数の減法の授業の記録。以前から教科書では教えにくいところだ。教科書では、
□+(+5)=+8である。□は?と聞く。
□を求めることが減法だから、「どんな引き算になる?」というと生徒は
(+8)-(+5)と答える。「□は何になる?」というと「+3」と言う答え。
いままでの 8-5=3の計算に+を付けただけだということを押さえておく。

 数直線上で考えさせる。
(1回目の移動)+(2回目の移動)=(結果の移動)だから
「1回目の移動で□のところに来てます。ここから、2回目の移動+5を行ったら、+8のところに来た。さて、□は?」とやる。図では・・・

西____|_____|____________東
        □----→+8
           +5 
         ←----        
           -5


□から東に5m(+5m)進んだら東に8m(+8m)のところに移動した。
「では□を求めるためには+8のところからどうするの?」

生徒「5m戻ればいい。西に5m進む。つまり-5m」
「ということは□は(+8)+(-5)と同じだよね。
だから、(+8)-(+5)=(+8)+(-5)=+3

 実はこの説明の他に、数を書いたカードを用意して、説明した。

で、次は
 □+(+5)=+2 から(+2)-(+5)=-3と予想させる。

 同じように数直線で考えさせる。
西____|_____|________東
        □----→+2
           +5 
         ←----        
           -5

+2のところから-5の移動で□にたどりつくことから、
(+2)-(+5)=(+2)+(-5)=-3 とやる。

そして、「+5を引くことは-5を足すことと同じだね。」とまとめる。
これが教科書流の引き算指導の流れ。
私はこの他にカードを使って確認する。

で次はいよいよ-5を引くことを教える。
□+(-5)=+2 □は? +7だよね。

このことは、 (+2)-(-5)=□


では数直線で・・・。

西_____|_____|_______東
        +2←----□
           -5 
          ----→        
           +5

□から-5動いて+2のところに来た。□を求めるためには、
+2のところから-5と反対に+5動けばよいから、

 (+2)-(-5)=(+2)+(+5)=+7

「-5を引くことは+5を足すことと同じ。」とまとめる。

数直線上のこの説明は生徒にはピンとこない。カードで説明を補足した。
どんなカードかは、次回





コメント
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