TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

自然数の4乗和-7

2008年05月09日 17時51分39秒 | 数学
 いよいよ自然数の4乗和を求めることにする。
自然数の2乗和を求めるときと同じようにする。
自然数の4乗和-4参照)

1^4=1
1^4+2^4=17
1^4+2^4+3^4=98
1^4+2^4+3^4+4^4=354
1^4+2^4+3^4+4^4+5^4=979

・・・・・・
以下を表にまとめると


n --+ 4乗の和  + 素因数分解
----+-------+--------
  1      1
  2     17
  3     98    2*7*7
  4    354    2*3*59
  5    979    11*89

  6   2275    5*5*7*13
  7   4676    2*2*7*167
  8   8772    2*2*3*17*43
  9  15333    3*19*269
 10  25333    7*7*11*47

 11  39974    2*11*23*79
 12  60710    2*5*13*467
 13  89271    3*3*7*13*109
 14 127687    7*17*29*37178
 15 178312    2*2*2*31*719

 16 243848    2*2*2*11*17*163
 17 327369    3*7*7*17*131
 18 432345    3*5*19*37*41
 19 562666    2*13*17*19*67
 20 722666    2*7*41*1259

 ここで今までの公式を振り返る。
自然数の和 n(n+1)/2 ・・・2次式
2乗和   n(n+1)(2n+1)/6  ・・・3次式  
3乗和   {n(n+1)/2}^2   ・・・4次式

さて、4乗和はたぶん5次式で、因数にn、n+1 があると予想される。
そこで素因数を観察すると・・・。nが素数のときの4乗和の素因数を
見ると、

n=5のとき、因数nはないが、たぶん約分されているはず。

n=7、11、13、17、19のとき、
素因数に7、11、13、17、19がある。

このことから、和の公式に因数nがあることがわかる。

次に、因数n+1があるかを調べる。n+1が素数になる場合は
n=1、2、4、6、10、12、16、18のとき

1,2,4では約分されている。
n=6、10、12、16、18 のとき
素因数に7、11、13、17、19が見つかる。
このことから、和の公式に因数n+1があることがわかる。

さて、次の予想は、因数2n+1があるかを調べる。
2n+1が素数になるのは
n=1、2、3、5、6、8、9のときだが、
n=1,2では約分されているのでないが、
n=3、5、6、8、9のとき
2n+1=7、11、13、17、19が見つかった。

このあとさらに、n=11、14、15、18のとき
     2n+1=23、29、31、37が見つかった。

自然数の4乗和の次数は5次であることを考慮すると、

(自然数の4乗和)=n(n+1)(2n+1)×(nの2次式)×(定数)
ということが予想される。

このあとは(nの2次式)×(定数)の部分を調べてみることにする。

続く

コメント
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