TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

連立方程式の授業

2008年05月31日 14時08分58秒 | 数学
 連立方程式に入った。最初の授業で「あれっ?」と思ったこと。

導入

「バスケットボールの大会で、キャプテンはシュートを成功させ、24得点をあげた、成功した3点シュート、2点シュートの本数について考える。」

 教科書では始めから、3点シュートをx本成功、2点シュートをy本成功させたとして、x,yの関係を等式で表すことを試みている。
 その後、考えられる3点シュートの本数と2点シュートの本数を表にまとめさせるようになっている。

 私は逆に、最初は表にまとめさせた。

表はこんな感じ

3点シュートの本数 |0|1|2|3|4|5|6|7|8|
---------|---------------
2点シュートの本数 | | |  |  | | | | | |

3本シュート0本成功したら、2本シュートは?
「12本」

3本シュート2本成功したら、2本シュートは?
「9本」

何で?
「24から6引いて18。18を2で割って9」

では、3本シュート1本成功したら、2本シュートは?
(10.5という生徒もいるが、全体で説明)
ありえないんだよね。
24-3=21
21点を2点シュートだけで取ることはできません。

 などという説明をしたあと、

では、この選手が一体何本3点シュート、2点シュートを成功させたかを考えよう。
そのために文字を使います。何本というのだから、
「xとy」
その通り!
では、3点シュートx本成功させ、2点シュートy本成功させたとすると、
xとyの関係を等式で表してください。ノートに書いて。
(生徒のノートを見て回る。このことを「机間巡視」という。大げさな名前だ。)

3x+2y=30
30=3x+2y
30-3x=2y

などの式が考えられた。ほとんど生徒は3x+2y=30

ここまではよかったのだが・・・、「あれっ?」と思ったのはこの後。

3x+2y=30はx,yの値によって成り立ったり成り立たなかったりするので
「方程式」というなどと教え、「2元1次方程式」と言い、x=2,y=9などを
この方程式の解という、なんて話しをしてから、
表全体を完成させた。「解はたくさんある」


で、この選手は3点シュートと2点シュートを合わせて10本成功させたという。
では、この場合のx,yの関係を等式で表してください。ノートに書いて。
で、机間巡視なるものをやってみると・・・。
参った!意外に出来ていないのだ。3x+2y=24は出来ていたくせに!

x+y=10 という答は2,3人。(少人数20人)

ほとんどの生徒は3x+2y=10と答えている。
なぜだ?

問題の設定の読み違え?勘違いだろうと思うが・・・。
10本を10点と思ったのだろうか。
補足の説明が足りなかったのだろうか。

単独に「3点シュートと2点シュートを合わせて10本成功させた」
という問題ならほとんどの生徒は正解を出すはずだろう。

前段の3x+2y=24とこの問題の混乱があったようだ。

このことは授業を改善して、来週もう一つの少人数クラスで調べてみることにする。
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Guishellを使う

2008年05月31日 13時01分45秒 | TeX関連
 学校のパソコンではTeXをネットで自働インストールしたので、あべさんのWinShellを使ってコンパイルすることになる。これだと、マウス操作になって、いままでのGuishellの環境のようにショートカットで操作できない。GuiShellが「秀まるマクロ」にうまく合っていたのだ。

 そこで、Winshellの代わりにGuiShellをゴミ箱から拾って、試してみた。何とか上手く行った。これはうれしい。乙部氏のTeXの環境のアップグレードの方法があって、それを自宅のパソコンでためしたりもした。(自宅はまだアップグレード途中)。

 また乙部さんのGuishellに戻れて良かった。
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