TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

お囃子の転調仮説

2010年05月23日 14時29分51秒 | お囃子
 何とお囃子にも転調があることを発見。
ただしあくまでも仮説だ。

笛の指使いで
 ○○○ ○○○● というのがある。
(左手)(右手)

数字の譜だと「七」「7」。つまり「シ」なのだが、この音はあまり使われずに
○●○ ○○○● が使われる。
これは「7」のフラットにあたる。

また、●○● ●●●● これは「0」と表記されて音はシのフラットになる。
つまり笛で、シが吹かれずにシのフラットが吹かれることがある。

西洋音階ではシのフラットが使われれば、ヘ調に移調したことになる。

重松流の教則本に「ねんねこ」といのがある。
その笛の譜はこうだ
「ねーんねん ころーりーよー」

♩ ♩♩  ♪♩♬♬
3ー32 *35320六

ここで0に注目。
このまま読むと
ミーミレ *ミソーミレシ♭ラである。

ではこれをヘ調と思って読むと
シーシラ シレーシラファミとなる。

で実際に譜の最後は
「坊やは良い子だ ねんねしな」のところは

五ー六五六 *256 3206  五六六0六二五六
西洋式に読めば
ソーラソラ  レソラ ミレシ♭ラ  ソララシ♭ラレソラ
(音楽の授業などで習ったメロディーと若干違うところがある)


ところが、日本には
陽旋法 レミソラドレ レドラソミレ
陰旋法 ミファラシレミ ミドシラファミ

というのがある。

「坊やは良い子だ ねんねしな」のところは
ソーラソラ  レソラ ミレシ♭ラ  ソララシ♭ラレソラ
であるが、どちらだろう?
「日本音階はレかミで終わる」と習った。
レなら陽、ミなら陰だが、上の階名(ドレミ・・・)を見る限りではどちらでもない。

ところが、シにフラットがついていることに着目して、
これをヘ調(正確にはニ短調)に読み替えると
レーミレ ラレミ シラファミ レミミファミラレミ となる。これで陰旋法と判る。

つまり笛は転調をして陰旋法を実現しているようだ。

これは重松流祭囃子の例だが、実は箕輪囃子にも同じような転調が現れると思われる。

つづく






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