TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

平行線の平行線は・・・「は」と「が」の「が」

2014年05月08日 09時41分00秒 | 数学

「平行線の平行線は平行線」を証明するとき

図で、l //m 、m// n とする。これが仮定。このときl//n であることを証明せよ。


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2直線が平行線であることを示すには、その2直線と交わる直線をひいて、
同位角や錯角が等しいことを言えば良い。
l、m、n に交わる直線を引き、図のような同位角を ∠a、∠b、∠c とする。


l//m で、平行線の同位角等しいから、∠a=∠b  
m//n で、平行線の同位角等しいから、∠b=∠c  

したがって、∠a=∠c

これより、同位角等しいから、 l//n  
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「は」を使う時
「平行線の同位角は等しいから」という一般的な性質が図に即して、∠a=∠b のように具体的に述べられている。
こういうときには を使っている。

では、 はどういうときに使われるのか。

上の証明では
「したがって、∠a=∠c。 これより、同位角等しいから、 l//n」
のように使っている。

を使うときは、前の具体的な性質を受けて
その性質から導かれる結論を言いたいときに、 が使われる。

すなわち

前の具体的な性質 ∠a=∠c を受ける。∠aと∠cは同位角になっている。
この同位角今等しいことが分かっている。
このことから導かれる結論は「平行である」ということだ。
「同位角が等しければ平行である」という性質が使えたのだ。

このようにして
 ∠a=∠c を受けて、同位角等しいから、
l//n であると結論づける。 

こういうばあいにを使う。

この違いが分かると証明が分かるようになる。

おわり
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