再掲記事から
ターレスの定理から円周角の定理を発展させた記事は
こちら
これを数教協の例会で発表した。
そのレポートの最後は次の文章で締めくくった。
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7 おわりに
円周角の定理は3年生の入試直前に学習することが多いのと,受験によく出題されるので,手っ
取り早く理解させ問題演習へと進むことが一般的である。そのために数学の授業が「性質を暗記し
演習する」といった訓練だけのやり方で進められる。これでは数学が科学ではなく暗記科目になっ
てしまっているように思う。ターレスの定理を導き,その定理を一般化し円周角の定理を得るとい
う方法は,「特殊から一般へ」という数学研究における手法に倣ったものである。
このような方法,科学する思考方法を生徒たちに教えるために,教科書にある指導過程を見直し,
いろいろな単元の教材をもう一度作り直してみることは,自主的な教育課程の作成作業につながっ
ていくのではないだろうか。
円の単元はこの後「円周角の定理の逆」に入るのだが,ここでも「ターレスの定理の逆」から導入
し,「円周角の定理の逆」へと展開する方法が考えられる。機会があればまたレポートしたいと思っ
ている。
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このあと、「ターレスの定理の逆」から「円周角の定理の逆」へと発展させたらどうなるかを考えている所。
つづく