TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

電気回路の思い出5(数式)

2017年03月03日 01時39分46秒 | 日記

さて、3年生になった。職業家庭科の授業ではラジオ組み立て
の実習に先立ち理論の勉強をした。職業家庭科は現在では技術家庭科
と言っている。私たちの次の年度からつまり後輩からは技術家庭科と
なっている。
ラジオは真空管式の並三ラジオという。

図中、実際の実習では6D6は6C6で12Fは2A3という名の真空管だった。
担当の先生は安藤先生という優しい指導熱心な先生だった。
3年生の3、4組の男子を相手に授業をして下さった。
私はラジオの回路の説明を聞くのが楽しみだった。
アンテナから電波が入り、同調回路で選局され、検波回路で
音声に変換、そして増幅回路でスピーカーを鳴らす。
電源回路で真空管に直流の電気を送る。

なかでも同調回路の説明に大変興味があった。
先生は難しい式を黒板に書き、「理科の宮崎先生なら分かるのだが、
僕には難しくて分かりません」とおっしゃっていた。

同調回路では、コイルのインダクタンスをLヘンリー、コンデンサーの
容量をCファラッドとすると、同調周波数f ヘルツ(当時はサイクルと言っていた)

と表せる。
難しい式だなあと思った。なんで円周率のπなんかが出てくるのだろうかとも
思った。
先生はまた、インピーダンスという交流回路ならではの式も
紹介して下さった。
インピーダンスとは交流回路でコイル、コンデンサー抵抗で構成される
合成抵抗値ともいうべきもので、
交流周波数をf
コイルのインダクタンスをLヘンリー
コンデンサーの容量をCファラッド
抵抗をRオームとすると
合成抵抗値Zオームが次の式で表せる。

確か根号の中のかっこの中の引き算のーを先生は〜という記号で書いて、〜は
大きい方から小さい方を引いた差だと教えた。二乗するからここは関係なくー
でいいのだが。
この式の意味やどうしてこんな式になるのか知りたかった。

つづく

コメント
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