TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

証明のポイント6

2017年04月18日 06時52分53秒 | 数学



図で平行四辺形ABCDの対角線ACとBDの交点をOとし、
対角線BD上に点E,FをOE=OFとなるようにとる。
このとき、四角形AECFは平行四辺形になる。
このことを証明しなさい。

===元の証明==========================================

平行四辺形の対角線はそれぞれの中点で交わるので、
OA=OC・・・(1)

仮定から
OE=OF・・・(2)

(1),(2) から
対角線がそれぞれの中点で交わるから、
四角形AECFは平行四辺形である。

証明終わり
======================================================

この証明を理解するには
助詞「は」と「が」の使い方にポイントがあった。

ところで「は」も「が」も主語に付く「格助詞」である。
「助詞」のない英語ではどう表すのだろうか、と疑問を持ったので、
大学教授であった友人に聞いてみた。

すると彼はこう言った。
「は」を使うとき単数なら冠詞「a」を使う、「が」を使うときは冠詞「the」を使う。

ではこれで証明を英訳する。
平行四辺形 parallelogram
対角線   diagonal line
交わる   meet
中点    middle point
四角形   quadrangle


================================================

Since two diagonal lines of a parallelogram meet at each middle point,

OA=OC.・・・(1)

In order to the assumption,

OE=OF・・・(2)

By (1) and (2), we have the two diagonal lines meet at each middle point.
So we can say the quadrangle AECF is a parallelogram.

================================================

友人は言わなかったが「は」を使う時で複数の場合は「the」を使わないでおけば良いのではないかと思う。

the two diagonal linesのところは実は

the two diagonal lines of the quadrangle AECF の意味だろう。
なので限定の「the」を使うようである。

では
「平行線の錯角等しい」「錯角等しければ平行である」
などの場合を英語で表現したらどうなるだろうか、という疑問が起こったが、これらは後日の話題として
ひとまず証明のポイントとしては終わりにしたい。

おわり

(この記事中の英訳に誤りがあったので、後日訂正しました。)

コメント
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