全国に「主任制」が導入され「主任手当」が出るようになったのが30年前。私が東京都の採用試験を受けたとき、このことが話題になり、面接試験できかれた。
「あなたは主任制についてどう思いますか」きわどい質問。
私は「学校現場で主任は必要だが、教育はお金で仕事をするだけではないから、手当を出すことには疑問を感ずる」と答えたと思う。無難な答だったらしく、試験には合格できた。
それから東京では主任制反対闘争があり、東京都庁へも動員で出かけたり、デモにも行ったことがある。結局、日教組全体としては押し切られ、東京でも主任「手当」制度が実行されることになった。
私は主任になるのが遅かったので、あまり感じなかったが、転勤して何年かすると進路指導主任や学年主任の番が回ってきた。都教組では「拠出」で対応したので、私も主任手当は組合に寄付という形で拠出した。
さて、東京では全国に先駆け「主任教諭制度」が導入されたと聞く。これは「手当」で給与に差をつけるのではなく、「給与表」で給与に差がつく。
主任は校長が任命し手当が出た時代は終わり、一定の審査を受け合格した者が「主任教諭」となり、「教諭」より高い給与を受け取ることになった。
主任手当は5000円ほどだったが、主任教諭と教諭の給与差は2万円ほどになる。これはとんでもない制度だと思ったが、主任にならなければ、校内で主任の地位につけないことが出てくる。学校を民主的に運営する企画なども出せなくなるということで、組合員は主任教諭制度には原則反対だが、やむなく主任試験に応募した者も少なくはない。
4月15日はこの制度での最初の給料日。教諭職の人たちの給与は3000円ほど低くなっていたと聞いた。
実は私も主任教諭に応募して合格。進路指導主任に任命されている。給与は2万円弱だが増えた。何のことはない、進路指導部の先生方から3000円ずつ出してもらっているような複雑な気持ちであるが、退職後の教諭職としては最後の一年だ。やれるだけのことをやって、学校に財産を残していきたいと思っている。
「あなたは主任制についてどう思いますか」きわどい質問。
私は「学校現場で主任は必要だが、教育はお金で仕事をするだけではないから、手当を出すことには疑問を感ずる」と答えたと思う。無難な答だったらしく、試験には合格できた。
それから東京では主任制反対闘争があり、東京都庁へも動員で出かけたり、デモにも行ったことがある。結局、日教組全体としては押し切られ、東京でも主任「手当」制度が実行されることになった。
私は主任になるのが遅かったので、あまり感じなかったが、転勤して何年かすると進路指導主任や学年主任の番が回ってきた。都教組では「拠出」で対応したので、私も主任手当は組合に寄付という形で拠出した。
さて、東京では全国に先駆け「主任教諭制度」が導入されたと聞く。これは「手当」で給与に差をつけるのではなく、「給与表」で給与に差がつく。
主任は校長が任命し手当が出た時代は終わり、一定の審査を受け合格した者が「主任教諭」となり、「教諭」より高い給与を受け取ることになった。
主任手当は5000円ほどだったが、主任教諭と教諭の給与差は2万円ほどになる。これはとんでもない制度だと思ったが、主任にならなければ、校内で主任の地位につけないことが出てくる。学校を民主的に運営する企画なども出せなくなるということで、組合員は主任教諭制度には原則反対だが、やむなく主任試験に応募した者も少なくはない。
4月15日はこの制度での最初の給料日。教諭職の人たちの給与は3000円ほど低くなっていたと聞いた。
実は私も主任教諭に応募して合格。進路指導主任に任命されている。給与は2万円弱だが増えた。何のことはない、進路指導部の先生方から3000円ずつ出してもらっているような複雑な気持ちであるが、退職後の教諭職としては最後の一年だ。やれるだけのことをやって、学校に財産を残していきたいと思っている。